虹色

4 ページ39

中島side


圭人は部屋に入るなりリビングのソファーに沈み込むように横になる。


中「圭人大丈夫？ベッドの方が楽だよ」


岡「…今…動けない…はぁ…」


そう言う圭人は本当に辛そう。


中「じゃあ動けるようになったら向こう行こうね」


こくんと頷いた圭人を確認して、いろいろ必要な物を探しに行く。


体温計とかどこだっけ…確かあったはずだけど…


体温計とか、冷却剤とかを持ってきて冷却剤を圭人に貼って、体温計を脇に挟む。


中「圭人ちょっと冷たいけどごめんね」


そう言って貼ってあげると気持ち良いのか少し落ち着いた表情をする。


ピピピッ


中「うわっ…38.9度…」


あまりにも高いから圭人の首の裏とかにも冷却剤を貼ってあげる。


少しでも良くなればいいけど…






岡「ゆう…と…はぁ…はぁ…」


しばらくテレビを見てると圭人が起きたみたい。


中「圭人起きた？調子どう？」


岡「ん…はぁ…なんか、あんま寝れない…はぁ…」


中「ベッドで寝ようか」


ソファじゃ寝にくいかなと思って圭人を寝室まで支えて連れて行ってあげる。


あんまりちゃんと歩けないみたいで、ほとんど俺に体重をかけているから相当辛いんだろうな。


寝室に着いて圭人を寝かす。
少しは寝れるといいけど…


中「圭人もう1回熱計ろうね」


ピピピッ


体温計が鳴り、表示されている数字は39.4度。
うわ、上がっちゃったな…


岡「はぁ…ゆうと……キツイ…はぁ…」


中「キツイな〜、もうちょっと頑張ろうね」


大人がここまで熱出したら相当辛いよね…。


そのまま夜の間は圭人の冷却剤を変えたり、汗を拭いたりいろいろしてたらいつの間にか圭人は寝れていたから安心した。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す