虹色

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伊野尾side


次の日、目が覚めても気持ち悪さは残ったままだった。


昨日、どうやって寝室まで行ったのか、いつ寝たのか全然覚えていない。


伊「んっ……」


やばい…気持ち悪い…


昨日までは夜だけに吐き気がきてたから仕事は行けたのに。


また急な吐き気がきて口を押さえながらトイレへ駆け込む。


伊「ゲホッゲホッ…はぁ……んん…」


口の中が血の味がして気持ち悪い。


しばらくトイレで吐き気と戦っていたけど、少し治まった。


なんとか立つもフラフラしてやばいかも…


でも今日はいたジャンの収録だし、みんなに迷惑かけられないから休めない…


俺は気持ち悪さが残る中、なんとか楽屋まで着くことができた。





楽屋に着き、中に入ると何人かはもう来てた。


伊「おはよ〜」


光「お、伊野ちゃんおはよう」


圭「おはよ〜！！」


俺がそう言うとみんな次々に挨拶してくれて、なんだか安心した。


それから全員揃い、収録の時間になった。


大丈夫かな…



収録が始まり、みんなでVTRを見る。


最初の方は普通に見れてたんだけど、だんだんと気持ち悪さが増してくる。


嫌だ嫌だ…こんな所で吐きたくない…


我慢しているせいで汗がどんどん出て来て、ズボンをギュッと握りながら必死に耐える。


それでも治ることは全然なくて、気持ち悪さは増してくるばかり。


耐えろ耐えろ…


1人でそう自分に言い聞かせるけどもう無理かもしれない…


辛すぎてVTRの内容なんか全然入ってこなくて、1人吐き気と戦うしかなかった。

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