虹色

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伊野尾side


次の日の仕事は見事にああ言っていたスタッフさんとの仕事で、全然集中できなかった。


それに、メンバーが何か思っているんじゃないかって考えてしまっていつものようにできなかった。


こんな事誰にも相談できるわけないし、もともと人に相談する人じゃないからどうしたらいいか分からない。


あー…俺何やってんだよ…


仕事を終え、余計な事を考えないようにさっさとシャワーを浴びて布団に入った。





夜中、胸のあたりの気持ち悪さと汗で服が濡れた不快感で目が覚めた。


心なしか腹痛も酷い。


何なんだよ…


その途端、胃から何かがせり上がってくる感覚。


びっくりして慌ててトイレに駆け込む。


伊「うっ……ゲホッゲホッ…くっ……」


え…？


俺が吐いたのは紛れもなく血だった。


伊「ゲホッゲホッ…うう……んん…」


それから何分か吐いた後、吐き気は治まった。


伊「…はぁ……疲れた……」


また少し痛むお腹を抑えながら、疲れた俺はまた眠りについた。






伊「…ゲホッゲホッ…うぅ…きっつ……」


それから数日、毎日夜に気持ち悪さで起きるようになった。


それのおかげでちゃんと睡眠も食事も取れていなくて、もうどうにかなっちゃいそう…


血を吐きすぎて貧血なのかフラフラもして、頭がうまく回らない。


ふらつく足取りでリビングに戻る。


伊「…いった………うぅ…」


酷い腹痛が襲ってきて思わずその場に座り込む。


お腹をさすっても一向によくなる気配はない。


誰か………助けて…

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