八十二滴 ページ10
そして、俺は決勝まで上り詰めることができた
階段を上り、濃薄と向かい合う
《では、ここで1年優勝が決まります！！第3試合決勝！スタート！》
俺は地面を抉り、氷の刀を作った、刀は流石に木刀レベルの切れ味だ
そして、俺は濃薄に向かって走り出した
「確かに、他の氷系のやつよりは、水を操作できる分、自由度が高い
ただよぉ、ラグがあるよなぁ」
『あははっ、、、見抜かれてる、、、』
振りかざすが、やっぱり避けられる、、、
それに体が重い、、、酸素の濃度を薄められている、、、？息苦しい
酸素が薄い、、、やばい、、、意識が
『ハッ、、、ｯｯは』
地面に手を付け、水に変える、短期決戦だ
このままじゃらちがあかない
「くっそ、、、しぶとい、、、なら、、、」
濃薄は俺に手のひらを向け、クルッと回転させた
すると、さっきまで操作していた水が、操作できなくなった
個性を、、、薄められた？？
なら、、、
俺は手に力を込めた
いつもは水が出てくるが、代わりに、手から蒼い炎が出た
『、、、！？』
熱いとは感じなかった、父親の体質があるから
でも、柔らかくて艶やかな白い髪に、碧い瞳のあの人物を思い出す
『 、、、燈矢、、、！』
俺が1番好きな人物の名前
ああ、名前を出すだけで胸が高鳴る
自然と笑みが溢れた
俺は燈矢を思い出し、個性を使う
『残念だったな！濃薄！！！』
「、、、！？」
ああ、まるで手足を動かしているかのように容易く操作できる
『俺の勝ちだ！』
手の平を驚いた表情の濃薄に向け、訓練していた時の燈矢のようにぶっぱなした
反動で後ろに下がる
美しい蒼い炎を目に焼き付け、夢見心地になっていると、自然に炎は消えた
目の前に残ったのは体の所々が焦げた濃薄だけだった
「濃薄くん、戦闘不能！！今年の優勝は、、、1年A組！轟 A！！」
会場が湧き上がる
メディア映えを気にして、俺は右手を上げた
久々に気分が上がった。
燈矢の個性で勝てたのが何より嬉しかった
ふと、腕を見ると、少しだけ、肌が赤くなっていた
ヒリヒリしていて、痛痒い
燈矢はこれを全身に受けたのか、、、
腕を下ろし、左手で火傷部分をギュッと握り、少量の水を流して冷やす
「燈矢、、、みてた？」
俺は空を仰ぎながらそう呟いた
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冷夏(プロフ) - 可愛いですよね〜(´ｰ｀)！これにて学園編は終了です！次はプロヒーロー編です！ (2022年3月10日 20時) (
レス) id: c1e60d2a0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 燈矢がここできたー！でも気づかない夢主君。鈍感かわいいんやけど…というか学園編は完結ですかね？それだったらマジおめでとーございます！頑張って下さい！ (2022年3月10日 20時) (レス) id: 920c112846 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - elliscat810さん» ああああああああｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞりがとｵｵｵｵｵｵｵｵｵｺﾞｻﾞｲﾏｽｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳ！！！！！！！ (2022年3月10日 17時) (レス) id: c1e60d2a0d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 苓さん» 夢主くんは鈍感なとっても可愛い生き物なので気づかなかった見たいです(⌒ ͜ ⌒) (2022年3月10日 17時) (レス) id: c1e60d2a0d (このIDを非表示/違反報告)
elliscat810(プロフ) - 苓さん» いやそれなｽﾝｯ (2022年3月10日 16時) (レス) id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2022年2月21日 16時
