九十三滴 ページ21
洗面所に入って、隅々まで探す
『ない、、っ！なんで、、、！、、、ハァ、、、ハ、、、』
過呼吸になって息が出来なくなる
なんで、どこに行った！？
顔を拭いたタオルをめくると、ピアスが地面に落ちた
膝から崩れ落ち、ピアスを手に取った
『ハッー、、、ハッ、、、よっ、、、よかったぁー、、、』
カチッ、と、ピアスを付けて、鏡で確認した
『もう、、、離れんじゃないぞ、、、』
洗面所から出て、夏にお礼を言おうとした
夏の部屋の襖を開けて、話しかける
『夏、ピアス見つかった、ありがとう』
そして、家の中の俺では、柄にもなくニコッと笑った
「う、うん、見つかってよかったよ」
襖を閉じて、上機嫌で自分の部屋に戻ろうとした
･
が、急降下した
父さんとすれ違った
そうだ、今日は休日だ、家に居る
やっぱり今日は外に出て個性訓練しよう
「病院に行け」
すれ違う時、そう告げられる
『元気だけど、なんで？』
「内科じゃない、精神科だ、、、燈矢が重りになりすぎだ
昨日だって、泣いていただろう」
重りになりすぎ？なわけないだろ
あんたが1番罪悪感を持たないといけないのに、何言ってんだよ
「お前は、燈矢の事を忘れろ」
『は、、、？』
・
俺はこの時。実の父を殺そうと決心した
拳を握りしめる
目の端で髪の毛が1本1本耳から落ちていく
ふつふつと、ヘドロのような真っ黒いものが腹の中で沸く
名誉なんて、どうでもいい、ただ引っ付いて来た副産物
将来なんて、どうでもいい、未来に絶対は無い
ただ
･
過去は消えない。
『、、ﾌｰ、、、てめぇふざけんなよ』
エンデヴァーを睨みつけ、握りしめた拳をエンデヴァーに、向けようとした
「A兄！！！」
ガシッと、肩を掴まれる
夏の声が聞こえ、俺は拳を下ろした
やっと我に帰った
「お父さん、、、こっち、、、」
父さんが居なくなり、やっと心が落ち着いた
『俺、、、何しようと、、、』
「、、、」
『やっぱり俺、、、燈矢がいないと無理だ、、、ごめん、、、夏、、、ほんと、、、ごめん、、、』
夏の腕の袖を握り、俺はひたすらに謝った
『病院、行ってみるよ、、、』
「そっか、、、
A兄、ありがとう、、、俺もずっと、あいつにモヤモヤしてたんだ」
『、、、お礼を言われることじゃないよ、、、』
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冷夏(プロフ) - 可愛いですよね〜(´ｰ｀)！これにて学園編は終了です！次はプロヒーロー編です！ (2022年3月10日 20時) (
レス) id: c1e60d2a0d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 燈矢がここできたー！でも気づかない夢主君。鈍感かわいいんやけど…というか学園編は完結ですかね？それだったらマジおめでとーございます！頑張って下さい！ (2022年3月10日 20時) (レス) id: 920c112846 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - elliscat810さん» ああああああああｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞりがとｵｵｵｵｵｵｵｵｵｺﾞｻﾞｲﾏｽｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳ！！！！！！！ (2022年3月10日 17時) (レス) id: c1e60d2a0d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 苓さん» 夢主くんは鈍感なとっても可愛い生き物なので気づかなかった見たいです(⌒ ͜ ⌒) (2022年3月10日 17時) (レス) id: c1e60d2a0d (このIDを非表示/違反報告)
elliscat810(プロフ) - 苓さん» いやそれなｽﾝｯ (2022年3月10日 16時) (レス) id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2022年2月21日 16時
