五十八話 ページ10
爆豪side
クラスメイトがクリスマスパーティの準備をしている途中、メッセージアプリに通知が鳴った
通知が来るなんて珍しいことだ、アイツ以外は直接話して寄越すことが多いからだ
差出人はアイツ自身の名前ではなく、ネパールのエベレストを管理している団体からで、見慣れないアドレスが目に入る
もしかして訃報だろうか、そう考えると、無意識に開くのを拒んでしまう
「ッチ……」
俺は舌打ちをし、意を決して、メールを開いた
するとそこには、壮大なエベレストの景色が広がっている写真が映されていた
間違いない、アイツは登頂に成功したのだ。
他人の成功を喜ぶのは柄ではないが、自分の事のように喜べた。ライバル心ももちろんある、ただ、プラスの感情しか湧かなかった。
お土産話くらいは付き合ってやろう、そう思った
ーーー
『よし……下山するか……』
俺は立ち上がり、リュックを背負い直す
これでようやく、日本に帰れそうだ。
『にしても、1回も天候悪くならなかったのは運が良かったな…』
なんだか嫌な予感がしたが、気にしないことにした
今は日本に帰ることだけを考えよう。
あと少しで、このヒマラヤともお別れだ。
俺は岩場を降り始めた
白い息を吐きながら、俺は下へ足を進める。まだ頂上の余韻が残っていた。あの絶景は一生忘れないだろう。
下山中でも気は抜けない。いつ何時、事故に遭うか分からない。俺は慎重に足を進める
しばらく歩き、後ろを振り返ると、遥か遠くの方ではまだ頂上が見えた
まだもう少し居たいという気持ちもあったが、長居すれば酸素ボンベの酸素が無くなってしまうだろう
その時だった
突然、足場が崩れる感覚に襲われた
『──────は？』
咄嵯に右手を伸ばし、雪を掴んだが滑ってそのまま滑落してしまった。一瞬の出来事だった。
俺はそのまま、真っ白い視界に取り残された
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パインアメ(プロフ) - この作品を読み終えた者です。すごく感動しました！こんなに素晴らしい作品をありがとうございます😩🫰🙇♀️もうほんとに、最初から最後までエモかったです🥲 (1月1日 8時) (
レス) id: e9cfe4dc1d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - くもくもさん» コメントありがとうございます😊🙏すごく褒めて貰えて嬉しいです✨是非最後までご覧下さいね💕︎ (8月30日 23時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
くもくも(プロフ) - めちゃくちや好きです…こんなにも素晴らしい作品を本当にありがとうございます。好みにぶっ刺さりました！本当にありがとうございます。 (8月30日 0時) (レス) id: 702007f6f6 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - スイレンさん» コメントありがとうございます！毎日ご覧頂きありがとうございます！これからも投稿頑張りますね！ (8月18日 18時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン - 遅くなってしまい申し訳ないです。続編ありがとうございます！毎日楽しみに見させていただいてます！ (8月17日 0時) (レス) id: 1465516475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2023年8月14日 23時
