五十一話 ページ3
『爆豪が幸せになれるのなら、俺はそれで満足だよ』
俺がそう答えると、爆豪は何も言わずに唇を尖らせた、不服そうな表情だ
爆豪には幸せになって欲しいのだ、もし俺が死んだら、過去に縛られず、好きに生きて欲しい。
『だけど、大前提として、俺しか爆豪を幸せに出来ないと思ってる』
そんな傲慢なことを口走ると、爆豪は舌打ちをし、俺の胸ぐらを掴んだ
俺はそれに抵抗することも無く、されるがままに引き寄せられ、爆豪は噛み付くようにキスをした。
そして直ぐに口を離すと、そのまま言葉を紡いだ
その言葉は、今まで聞いたどんな言葉よりも重く感じ、脳内に響いてきた
「ッハ、やってみろよ」
そう言い捨てた爆豪は、下山を始めた 俺はそれに大人しく従い、山を下っていく
きっとこれから先、俺達が離れることはないだろう
そう、思いたい
ーーー
俺はタクシーに荷物を乗せて、空港に行くことを伝えた
『帰る時お土産買っていくね、ネパールの紅茶って美味しいらしいよ』
そう言うと、爆豪は興味なさげに返事をした。
俺はタクシーに乗り込むと、爆豪に別れを告げた
「ッチ、はよいけや」
爆豪はそう言うと、俺を睨みつけた
俺はそれに応えるように、笑顔を向けると、タクシーに乗り込んだ
『それじゃ、勉強がんばれよ〜！』
窓越しに見える爆豪に手を振った
ただ爆豪が少しだけ、口角が上がっていたような気がして、俺はそれがとても嬉しかった
ーーー
飛行機に乗って、小さくなっていく街を見つめる。次に戻ってくるのは、少なくとも１ヶ月後
短いようで長い、そんな期間の間に、爆豪は変わっていくのだろう
そう思うと、無性に寂しくなった
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パインアメ(プロフ) - この作品を読み終えた者です。すごく感動しました！こんなに素晴らしい作品をありがとうございます😩🫰🙇♀️もうほんとに、最初から最後までエモかったです🥲 (1月1日 8時) (
レス) id: e9cfe4dc1d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - くもくもさん» コメントありがとうございます😊🙏すごく褒めて貰えて嬉しいです✨是非最後までご覧下さいね💕︎ (8月30日 23時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
くもくも(プロフ) - めちゃくちや好きです…こんなにも素晴らしい作品を本当にありがとうございます。好みにぶっ刺さりました！本当にありがとうございます。 (8月30日 0時) (レス) id: 702007f6f6 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - スイレンさん» コメントありがとうございます！毎日ご覧頂きありがとうございます！これからも投稿頑張りますね！ (8月18日 18時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン - 遅くなってしまい申し訳ないです。続編ありがとうございます！毎日楽しみに見させていただいてます！ (8月17日 0時) (レス) id: 1465516475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2023年8月14日 23時
