学パロ【リクエスト】 ページ20
後輩荼毘×先輩夢主です！
ーーー
昼休みになり、俺は屋上に向かった
ここの学校は屋上が解放されており、新学期の時はその珍しさから数多くの生徒が屋上を利用した
だが、移動がめんどくさくなったのか、秋になると利用者はもうほとんど居なかった
そう、ほとんど
『君、2年でしょ、さっきまで集会じゃなかった？』
「ンなもんサボった、ま、匿ってくださいヨ、センパイ」
この男である、名前はダビ、学年は2年ということしか知らないが、俺と同じくらい…下手したら年上と錯覚するくらい大人びていた
だが、本当に年齢は俺より一個下らしい
『どうせバレるから変わんないでしょ』
俺は教室のザワザワとした空間があまり好きでは無いから、屋上でいつも自分で作った弁当を食べる
「うまそー、1個くださいヨ」
それをこいつはいつも邪魔する
『じゃあ口開けて』
だが、自分の甘えさせたくなるツボをダビは的確に押してくる、だから弟のように可愛がってしまう自分が居た
俺は卵焼きをダビの口に入れた
すると、口角を上げながらもぐもぐと食べる
やばい、甘やかしたくなる
「うま、、、嫁さんにしてェ位だ」
『っなっ！』
俺は肩が跳ねて、ダビの方を見ると、ニヤリと笑って体を俺に向けた
「こんな毎日、甲斐甲斐しく構ってくるのはAセンパイだけなんだぜ？もしかして俺に気があるんデスカ？」
『気？…え？』
浅葱色の鋭い瞳が俺を見上げる
確かに顔は火傷だらけだが整っている方ではある
ただ、俺はこいつの性格やダビという名前しか知らない、関係も、毎日屋上で会い、校内ですれ違うということ以外は何も無かった
ただ、なんで俺は
『べ、別に……』
なぜ図星を当てられたような感覚になる
「Aセンパイ、ヒモ男に引っかかっても心配で手離せないタイプの人間デショ」
そう言うとダビはポケットから飴の小包を取り出して、俺の口の中に入れた
「俺だったら、きちんと働いて、夜も飴と鞭ちゃんと使い分けできますよ」
『んッ』
飴を必死に舐めていると、ダビは俺の唇を親指でなぞる
顔が近づいて、俺は弁当を落とさないように蓋をした
その瞬間、ダビは俺と唇を合わせた
『んッは……ぅ…』
飴を舐めるようにキスしてくるダビの眼は、楽しそうに目を細めていた
ダビの制服を握ると、より距離が近づいて、良い香りが鼻に通る、香水でも、柔軟剤でもない匂いが、容赦なく酔わせてくる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冷夏(プロフ) - スイレンさん» コメントありがとうございます！いつもみてくださってありがとうございます😊！！これからも投稿頑張りますね💪！ (2023年1月18日 16時) (
レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン - 一周年おめでとうございます！毎日楽しみに見させてもらってます！無理のないように頑張ってください！お誕生日おめでとう！！！ (2023年1月18日 8時) (レス) id: 1465516475 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - コム＠ヘラ鳥推しさん» 1周年おめでとうコメありがとうございます！！！これからも執筆活動頑張ります！！👍👍 (2023年1月18日 0時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 月詠さん» リクエストありがとうございます！定番ですけどやってませんでしたね！！書きます！ (2023年1月18日 0時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
コム＠ヘラ鳥推し(プロフ) - 茶、誕生日おめでとう🎁🎂💙 冷夏さん一周年おめでとうございます!!僕にとってNo.1の小説書きさん!!これからも頑張ってください! (2023年1月18日 0時) (レス) @page50 id: 3acc1adf96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冷夏 | 作成日時：2022年10月10日 22時
