42話 ページ44
路地裏を歩いていても、野良猫やカラスが集っているだけで、特に変化はなかった
やっぱり頭の良いヴィランは厄介だ、もしかしたらまだ裏で何かコソコソやっているのかもしれない
路地裏を歩いていき、奥深くへ入ると、人の気配がした
あまり戦闘にはなりたくないが、犯罪者を捕まえるのがヒーローの仕事だ
気配のした方を向くと…
目の前のマンホールがカタカタと動いていた
『、、、？』
俺は念の為身構えた
すると、マンホールの中から黒いフードを被った人物が這い上がってきた
見た目は…先程警察が俺に報告した容姿とほとんど同じだ
『今朝、ニュースに載っていたヴィランだな、逮捕する』
俺は腰につけているスピーカーの電源をつけた
だが
『……！？』
故障か？音が全く出ない
《終わりだ》
その一言だけ口パクで言ってきて、俺に接近してきた
少し無理矢理なやり方になってしまうが、個性を使おうと、俺は手を前に出したその瞬間
『！？』
個性が出せない
……わかった、この仕組みが
このヴィランの個性は紛れもなく、"音を消す"という個性だ
試しに声を出してみても、口では動いており、肺から口まで空気が動いている感覚があるにも関わらず、耳には音が届いていなかった
音の感覚が無い、これは心地よいことなのかもしれないけど、個性が使えないのなら、不便他ならなかった
『…… 』
俺はその男に向かい、手首に掴み掛かると、足を蹴って倒れさせようとする
だが、突然腹を殴られたような感覚になった
『ｯｯ！？ 』
あまりの衝撃に倒れ、咳をする
こいつ、音を消すだけではなくて、消した音を力に変えられるのかよ
相性最悪、しかも、音を発せない以上、トランシーバーで状況説明も難しい
メールで打っていれば、こいつはその間逃げてしまう
『……』
立ち上がって、またヴィランと向かい合う
怪我によりすり減らされた力を何とか使い、足を踏み込む
『ｯｯ！？』
また俺は吹っ飛ばされ、近くの壁に打ち付けられ、そのまま落下した
情けなさすぎる
頭を打ち、気絶しかけた時
爆発音が聞こえた
幻聴か？
そう思った瞬間
・
・
・
「オイ、動けんのかよ」
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冷夏(プロフ) - コム＠ヘラ鳥推しさん» コメントありがとうございます！！私もウキウキしながら書いてましたww。次回作も今年もよろしくお願いします！！ (2023年1月1日 16時) (
レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
コム＠ヘラ鳥推し(プロフ) - 完結おめでとうございます！ 僕の中の爆豪がまんま現れてて最高でした！お疲れさまでした👏 そして次回作…このお話めっちゃ楽しみにしてたんでワクワクしながら年越しますね← 2022年お疲れさまでした！ (2022年12月31日 23時) (レス) id: 3acc1adf96 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます！かっちゃんなら結婚を前提にして告白しそうですよねww！いつもありがとうございます！ (2022年12月28日 19時) (レス) @page46 id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - コメント失礼します！あまりのかっこいい告白？プロポーズ？にテンション上がりまくってしまいました！！更新楽しみにしています！！ (2022年12月27日 21時) (レス) @page45 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 雲隠れさん» 完全にやらかしました。教えて下さりありがとうございます😭 (2022年12月27日 20時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2022年11月16日 16時
