相澤先生と一緒に住んでた女の子が寮に入りました【爆豪勝己】 (ページ5)

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1年A組のライブが終わった

会場も盛り上がり、一体となっていた

「…A、皆の所に行くか？」

『ん……もう少し…心の準備ができたら』

特に爆豪君には、会いづらい

私は騒がしい会場を後にし、人気のない場所まで歩き、段差に座り込んだ

『楽しかったなぁ…』

「テメェなに過去形にしてんだよ」

『…ばくっ…なん、で…』

今A組は後片付けをしてたはず…さぼりか？

爆豪君はドサッと私の隣に座った

よりにもよって1番会いたくない人に……

『……えと、ライブ…すごかったね。爆豪君ドラムできたんだね、意外だったよ』

「俺に出来ねぇことはねぇ」

『相変わらずだねぇ…』

……………沈黙。

何しに来たんだこの人…

『……私がいるの、気付いてたんだね？よく分かったね、人多かったのに』

「…ブッサイクな顔して笑ってんのが目立ったんだよ」

泣きながら笑ってたのも見られた…視力良すぎか…

『…………えーっと、じゃあ私…帰ろうかn((「あ"あ"？」

ドスの効いた声で遮られた…

「あほだろ、お前」

爆豪君は、私の手を取り、立ち上がらせた

「……楽しませてやるから…帰んな」

『…っ』

なんだこれ

なんかすごい心臓がうるさい

手を握られてるから？

爆豪君が、初めて見る顔をするから？

そんな優しい声をだすから？

……いや、違う

私はそこまで鈍くない

私は、恐らく爆豪君の事が…

『…………好き…』ﾎﾞｿ

「………は？」

『えっ』

いや待てなんて言った？

私今なんて言った？

自覚して秒で告白するとかアホの極みか？？

『〜っ！な、なんでも！ない！忘れて！』

握られた手をぶんぶんまわし、もう片方の手で顔を隠す

まあ忘れろと言ってもそんなの無理な話なのは分かってる

顔の前にやった手は呆気なく彼に掴まれた

「隠すな、顔見せろ」

『ぅ…』

多分私今、人生で初めて顔真っ赤になってる

すっごいブサイクだ

「……いい面できんじゃねぇか…」

『…は……』

リップ音と共に、おでこに柔らかい感触が当たる

「……おら、行くぞ」

『わ』

手を引かれ、A組の前まで連れていかれると

皆は涙ぐんで私の元へ走ってきた

「「「おかえり！！！」」」

『………ただいま…』

「ところでなんで爆豪君と手繋いでたんー？」

『なんでそんなニヤニヤしてんの、怖い』

「怪しい〜〜」

『なんでもないから！！』

「「なにその顔初めて見た」」