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Noside
夕方、A組の生徒は寮の共同スペースで話し合いを設けていた
「文化祭は丁度1ヶ月後！時間もないし、今日いろいろ決めてしまいたい！」
「まずは楽曲だよね！なににする！？」
「俺そういうの疎いから、皆の意見に従うよ」
皆が意気揚々と意見を出し合う中、耳郎は頭を悩ませていた
「ダンスミュージックだと、EDMの方がいいけど…皆は楽器やる気なんだよね？」
耳郎の専門的な発言に皆は頭に？を浮かべた
「ベースとかドラムやってた人いる？」
シーン…
「…だよね。まず、バンドの腰ってドラムなんだけどさ、ウチ…ギターメインでドラムはまだ練習中なのね、初心者に教えながらウチも練習すると、1ヶ月じゃ正直キツい」
「つーかお前！昔音楽教室に行かされてたって言ってたじゃん！」
「あ？」
そこで上鳴は爆豪に、以前聞いた話を持ちかけた
そこで皆は今やって見せろとはやし立てるが、爆豪本人はもちろん乗り気ではない
「かーなりムズいらしいぞお？」
爆豪の扱いが分かっている瀬呂は挑発をする
すると、爆豪はまるでプロのような演奏を披露する
そこでドラム決定となると思いきや…
「あ？そんなくだらねぇ事やんねぇよ俺は」
「！、爆豪お願い！つーか、アンタがやってくれたら、いいモノにな((「なるはずねぇだろ！」
「あれだろ？他の科のストレス発散みたいなお題目なんだろ？ストレスの元がんなもんやって、自己満以外のなんだってんだ。ムカつくやつから素直に受け取るわけねぇだろうが！」
学校帰りに耳に入った普通科の言葉や、今日疾風の見舞いに行けなかった頃からいつもより機嫌が悪いようだ
「ムカつくだろうが…俺達だって好きで敵達に転がされてんじゃねぇ…なんでこっちが顔色伺わなきゃならねぇ。テメェらご機嫌取りのつもりなら辞めちまえ！！殴るんだよ…馴れ合いじゃなく殴り合い！
やるならガチで！
雄英全員…音で殺るぞ！」
理屈はあれだが、どうやらやってくれるらしい
「疾風も、楽しみにしてるかな」
轟がぽそりと呟くと爆豪が反応した
「楽しませるんだろうが！クソが！！」
そう言って舌打ちをしながら飲み物を取りに台所へと向かった
「…爆豪が…あんなこと言うなんて…」
「そっか！Aちゃんも楽しくさせる為に乗ったのか！」
「やっぱ素直じゃねぇよなぁ！」
疾風の復帰を、皆心待ちにしていた
結局、話し合いは深夜1時過ぎまでかかった
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月11日 13時
