相澤先生と一緒に住んでる女の子が雄英高校に入学しました・続【爆豪勝己】 (ページ38)

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空気が冷たく変わった

大きな音を立てて氷結が私たちの目の前に現れた

あれは…轟君の氷結？

よく見ると氷結のてっぺんからなにかがでてきた

『み、んな…』

赤い髪の男の子が切島君だと分かった

切島君が手を差し伸べて叫んだ

「来い！！」

そこで体が浮いたと思えば、私のお腹に圧迫感がくる

「疾風」

『え』

「振り落とされんなよ」

BOOOOM！！！

爆豪君が私を肩に担いで最大火力で飛んだ

だけど、2人分の体重がかかっているからか、切島君達まで届きそうにない

だから私は、爆風を起こした

ｶﾞｼｯ

「…バカかよ」

爆豪君は、切島君の手を取った

『バカは君だよ爆豪君…お腹苦しい…絶対足火傷した…』

「うるせぇ落とすぞ」

「疾風さん、着地する時個性で浮かせられる！？」

『5人一気は自信ないなぁ…』

「それじゃあ爆豪君、俺の合図に合わせ爆風で……」

「てめぇが俺に合わせろや！」

「張り合うなこんな時にぃ！」

敵達は私達をすぐ追おうとしたが、Mt.レディが巨大化して通せんぼしてくれた

めっちゃ痛そう

「救出、優先…！行って…バカガキ…！」

「Mt.レディ！！」

いろんなヒーローが助けてくれた

やっぱりヒーローはかっこいい

私は絶対に敵にはならないよ

これでいいんだよね？お父さん…

「そろそろ着地するぞ！緑谷君に爆豪君、大丈夫か！？」

「いけるに決まってんだろうが！！」

無事に着地し、全員で人混みの方まで逃げて来た

どうやら轟君と百ちゃんも来ているようで、切島君と緑谷君が電話をかけていた

「いいか、俺ァ助けられた訳じゃねえ！一番良い脱出経路がてめェらだっただけだ！」

「ナイス判断！」

『素直にお礼言えばいいのに……皆、来てくれてありがとう。あと、爆豪君も。重くなかった？』

「なめんな！！余裕で持てるわ！！」

うん、そりゃよかった

「チッ……、オールマイトの足引っ張んのは嫌だったからな」

目の前にある大きな音テレビ画面には、先程と同じようにオールマイトが戦ってる姿が中継されていた

『…飯田君』

「ん、なんだ？」

『あの時、無茶はしないって…飯田君に許可してもらったのにこんな事になって…ごめんなさい』

きっと、彼はすごく後悔しただろう

私を行かせてしまったことに

「……君達が無事でよかった。今は、それで十分だ…」

『！……ありがとう…』

ﾄﾞｫｫｫｫﾝ

画面から響く大きな音

そこに目をやると

変わり果てたオールマイトの"本当の姿"があった