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No side
ﾄﾞｫｫﾝ‼
追い付いた緑谷達は仮面男を押さえつけ、地上に降り立った
そこには先程の女子高生敵と、男が二人いた
つぎはぎ男の方の肩には、疾風が担がれていた
「知ってるぜこのガキ共！！誰だ！？」
「Mr.避けろ」
「ラジャ」
つぎはぎ男は青い炎を緑谷達に向けた
轟は間一髪避けたが、緑谷と障子は腕を火傷した
「疾風！」
轟は担がれた疾風に声を上げたが、どうやら気絶しているようで返事はない
「死柄木の殺せリストにあった顔だ！そこの地味ボロ君とお前！なかったけどな！」
「チッ！！」
敵に背後をとられたが、瞬時に氷結で距離をとる
「熱っつ！！」
敵を見ると、仮面男が怪訝そうな様子を見せた
「2人共あとは疾風だけだ！」
「「！？」」
「今の行為でハッキリした…！個性はわからんがさっきお前が散々見せびらかした…右ポケットに入っていた“これ”が常闇・爆豪だな、エンターテイナー」
そう言った障子の手には、2つの玉が握られていた
「ホホウ！あの短時間でよく…！流石6本腕！まさぐり上手め！」
「障子君！」
「っしでかした！あとは疾風だ！」
緑谷達はつぎはぎ男の元へと走り出したが、突然目の前に黒いモヤが現れた
「ワープの…」
「合図から5分経ちました。行きますよ荼毘」
「出久君またね」
敵達は次々とモヤの中に入っていった
「まて、まだ目標が…」
「あぁ…アレはどうやら走り出す程嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう。
悪い癖だよ、マジックの基本でね。物を見せびらかす時ってのは…
見せたくない物がある時だぜ？」
仮面を外した男の舌には、2つの玉があった
どうやら障子が持っているのは、轟の氷結で作ったダミーのようだ
「それじゃあお後がよろしいようで…」
2人がモヤに入る瞬間、どこからかレーザーが発射され、仮面が割れた
その衝撃で男の口から2つの玉が出る
緑谷達はすぐさま走り出したが、緑谷は痛みが走り倒れ込んだ
1つは障子が掴み取ったが、もう1つは轟の手が届く前につぎはぎ男が奪い取った
「哀しいなあ、轟焦凍…
確認だ。解除しろ」
「っだよ今のレーザー…俺のショーが台無しだ！」
ﾊﾟﾁﾝｯと指を鳴らすと、常闇、爆豪が姿を現した
「かっちゃん！」
「疾風！」
「来んな…デク」
緑谷達の目の前で2人は姿を消した
「あ…あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"！！！！」
この日、彼らは
ヒーローを目指すものとして
敵達に
完全敗北した
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月4日 17時
