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No side
同時刻＿麗日と蛙水も敵に遭遇していた
「お茶子ちゃん、腕大丈夫？」
麗日は既に腕を切られた状態
「…う、うん…掠っただけ」
目の前の敵は血の垂れたナイフを眺めている
その敵は女子高生の姿をしていた
「ん？ん〜？浅い。少ない…」
「急に斬りかかってくるなんて酷いじゃない！
なんなの貴方！」
「トガです。2人ともかあいいね〜！麗日さんと、蛙水さん」
敵はナイフで2人を名指しした
恐らく体育祭で名前がバレているのだろう
「血が少ないとだめです。普段は傷口からチュウチュウ吸い出しちゃうのですが…この機械は刺すだけでチュウチュウするそうで、お仕事が大変捗るとの事でした
……刺すね」
そう言うと敵は2人に襲いかかる
そこで蛙水は舌でお茶子を避難させ、自分も逃げようとした
が、舌を切られてしまった
「！？」
「梅雨ちゃん…かあいい呼び方……私もそう呼ぶね？」
もちろん蛙水の返答はNoだ
素早く逃げようとするが、髪の束を敵の武器で木に刺されてしまった
「梅雨ちゃん！！」
麗日は蛙水を救出しようと敵の元へ走る
敵はナイフを向けるが、職場体験で習った近接格闘術が役に立ったようだ
明らかに敵が不利な状況だが、敵は押さえつけられながらも不敵の笑みを浮かべ、麗日に話しかける
「貴方の好みはどんな人？私はボロボロで血の香る人大好きです。だから最後はいっつも切り刻むの…ねぇ…お茶子ちゃん…楽しいねぇ…恋バナ楽しいねぇ…」
その異様な雰囲気に麗日は圧倒され、その隙に太腿に針を刺され、血を吸われる
「麗日！？」
「障子ちゃん！」
そこで、5人が2人が敵と交戦しているところに遭遇する
敵は5人を見た途端にすぐさまそこを離れた
「何だ、今の女…」
「敵よ、クレイジーよ」
「麗日さん怪我を…！」
「大丈夫、全然歩けるし…っていうかデク君の方が…！」
「立ち止まってる場合か。早く行こう」
「とりあえず無事でよかった…そうだ！一緒に来て！僕ら今かっちゃんの護衛をしつつ疾風さんを捜索。あと施設に向かってるんだ」
その言葉を聞いて2人は首を傾げた
「爆豪ちゃんを護衛？その爆豪ちゃんはどこにいるの？」
「何言ってるんだ。かっちゃんなら後ろに…」
後ろを見ると、そこにいるはずの爆豪が消えていた
「俺のマジックで“貰っちゃったよ”」
頭上から声がし、見てみると仮面を被った男が木の上に立っていた
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月4日 17時
