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「荼毘、拘束外せ」
「は？」
あ、外してくれるんだ。暴れよ
「暴れるぞコイツら」
「いいんだよ、対等に扱わなきゃ。スカウトだもの。
それに、この状況で暴れて勝てるかどうかわからないわけじゃないだろ？雄英生」
なめきってるなぁ…私も爆豪君も
「トゥワイス、外せ」
「はぁ俺！？嫌だし！」
「外せ」
「えやだぁ…」
「あぁ、Aは腕の拘束解くなよ、俺に従順になるまでそのままだ」
『誰がなるか』
私は腕以外の拘束を外された
「強引な手段だったのは謝るよ…けどな、我々は悪事と呼ばれる行為に勤しむただの暴徒じゃねえのをわかってくれ。君らを攫ったのはたまたまじゃあねえ」
爆豪君はしっかり全部外されてる。なにが対等に扱うだこの野郎
「ここにいる者、事情は違えど人に、ルールに、ヒーローに縛られ…苦しんだ。君達ならそれを…」
───BOOOM‼
うん、爆豪君ならやると思ったよ
「黙って聞いてりゃダラッダラよぉ…！馬鹿は要約できねーから話が長ぇ！
要は嫌がらせしてえから仲間になって下さいだろ！？無駄だよ」
そう、いくら顔や性格が敵でも…
「俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた。誰が何言ってこようがそこはもう曲がらねえ！」
彼も立派にヒーローを目指してる
「こいつだってそうだ。てめぇらなんかには渡さねぇよ」
『爆豪君…』
ごめん、一瞬でも見捨てられるなって思った私が悪かった
床には死柄木の顔についていた手が転がっていた
それを見た死柄木は静かに呟いた
「……お父さん」
『っ』
＿いや…お父さん……死なないで…＿
過去の自分と重なって見えた
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月4日 17時
