相澤先生と一緒に住んでる女の子が雄英高校に入学しました【爆豪勝己】 (ページ26)

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「いや待て待て！」

「ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか！？」

確かに…テレビで放送されるから名前や個性も敵に公開されることになる…

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が磐石だと示す……って考えらしい。警備は例年の５倍に強化するそうだ。なにより雄英ウチの体育祭は……最大のチャンス…ヴィランごときで中止していい催しじゃねぇ」

「いやそこは中止しよう？体育の祭りだよ…？」

いくら強化するって言ってもな…危険じゃないかなぁ…

「雄英の体育祭は日本のビックイベントの１つ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した、今は知っての通り規模も人口も縮小し形骸化した
、そして日本に於いて今"かつてのオリンピック"に代わるのが雄英体育祭ってことだ」

毎年テレビで見てるけど…すごいよなぁあれ

「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ」

ヒーローになるための第一歩…！

頑張ろう！

昼休み、私達3人は食堂へ行こうとした

「あの、疾風さん…」

『緑谷君…どうしたの？』

教室を出る時、ふと声をかけられた

聞きたいことがある、と言われたので2人に断りを入れ、人気の少ない場所へ行く

『聞きたいことって…？』

「その…相澤先生のこと、なんだけど…」

緑谷君はもごもごと、聞きづらそうにしている

『……緑谷君だけの秘密を知ってるって言うのも…フェアじゃないよね』

「え？」

『…私の両親は敵に殺されたの、私の目の前で…』

「えっ…」

『私…こんな見た目だから、小学生の時に敵に誘拐されそうになってね…その時そばに居た両親は…………私も危ないってなった時、消太さんが…イレイザーヘッドが助けてくれたの』

「それで…保護されて、今一緒に住んでるの？」

『そういうこと…でも、なんでそんなに気になったの？私と消太さんの関係』

「え、えっと…その、普段表情を変えない君が……あんなに怒るの、初めて見たから…その…」

緑谷君は青い顔をしながら口ごもった

『怖かった？』

「ち、ちょっと………疾風さんは、どうしてヒーローに？」

どうして、か…

『…私は、誰かが私のせいで人が傷つくのが許せない。だから、ヒーローになったんだ』

自分のため…誰かのために…なんてかっこいい理由じゃない

「それでも、あの時相澤先生を助けた疾風さんは…とてもかっこよかったよ！」

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