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「加減を知らんのか･･･！」
「仲間を助けるためさ。仕方ないだろう？さっきだってほら、そこのー、地味なやつ。あいつが俺に思いっきり殴りかかろうとしたぞ？
他がために振るう暴力は美談になるんだ？そうだろう？ヒーロー！
俺はなぁオールマイト、怒ってるんだ！
同じ暴力がヒーローとヴィランでカテゴライズされ善し悪しが決まるこの世の中に！
なにが平和の象徴！所詮抑圧のための暴力装置だお前は！
暴力は暴力しか生まないのだと、お前を殺すことで世に知らしめるのさぁ！」
何言ってんだこいつ
「めちゃくちゃだな…そういう思想犯の根は静かに
「……バレるのはや…」
そうニタリと笑う顔を見れば、鳥肌がたつ
「3対6だ」
「靄の弱点はかっちゃんが暴いた！」
「とんでもねぇ奴らだが俺らでオールマイトのサポートすりゃあ撃退できる！」
「ダメだ！逃げなさい！」
「さっきのは俺がサポートに入らなきゃやばかったでしょ」
「それはそれだ轟少年。ありがとな…しかし大丈夫！プロの本気を見ていなさい！」
「オールマイト血が…！それに時間だって！」
『緑谷君…！』
それは禁句だ
「っ…」
「脳無、黒霧。やれ…俺は子供をあしらう」
死柄木弔が私達の元へ走ってきたと思えば、爆風が起こる
そこからはもう凄かった
オールマイトが脳無をぶっ飛ばしたり
先生達が来たりで
私は倒れた緑谷君と、オールマイトの元へ向かった
『オールマイト、とりあえず止血を…』
私はマントを取り、オールマイトのお腹を巻く
「あぁ…ありがとう、疾風少女」
「おーい！緑谷ー！疾風ー！大丈夫かー？」
「き、きりしまく、まって！」
やばい、オールマイトの姿が…！
そう思ったら突然、セメントの壁が私達と切島君の間に立ちはだかった
「生徒の安否を確認したいからゲート前に集まってくれ。怪我人の方はこちらで対処するよ」
セメントス先生…ナイスです
「そ、そりゃそうだ。ラジャっす！」
「…ありがとう、助かったよセメントス」
「俺もあなたのファンなので…このまま姿を隠しつつ保健室へ向かいましょう。しかしまぁ、毎度無茶しますね」
「無茶をしなければやられていた。それほどに強敵だった…」
『あの、消太さんは…？』
「相澤先生なら、もうすぐ救急車が到着するはずだから…」
『…すみません、行ってきます』
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月2日 17時
