相澤先生と一緒に住んでる女の子が雄英高校に入学しました【爆豪勝己】 (ページ14)

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「おい！押すなよ！」

「ちょ足踏まないでよ！！」

やばい…人混みにのまれた

百ちゃんと響香ちゃんともはぐれちゃった

『わぷっ』

誰かに押されて倒れると、鼻が硬い壁に当たった

『いた…(「なにすんだ金髪女」は？』

顔をあげれば赤く鋭い目をした爆豪君

壁…爆豪君の胸板だったのか…鼻折れるかと思った

ていうかなんだ金髪女って

『私、疾風Aだけど』

「知ってるわ！馬鹿にしてんのか！」

知ってんのならなんでそっちで呼ばないんだ！！

『わっ』

「おい、離れろや」

また押されて、体はさらに近付く

『離れたくても離れられないの、状況理解してよ』

「あ"あ！？」

至近距離で叫ばないでよ鼓膜破れる

『っ…』

誰かにを踵を蹴られた…くっそ移動したい…

「……」

『！……なにしてるの？』

「黙ってろ」

ふと腰に手を回され、爆豪君と体が密着する

背後は余裕ができた

もしかして…痛がったのに気付いて、こっちに寄せた？

ﾋﾞﾀﾝｯ

「皆さん！だいじょーーぶ！！」

『飯田君？』

なんでそんな非常口の人みたいになってんの…

どうやら騒ぎの原因はマスコミだと教えて、騒ぎを抑えてくれたようだ

皆は冷静を取り戻し、人混みがなくなる

『…あれ？』

いつの間にか、爆豪君は私の目の前から居なくなってた

教室に戻り、席に着く

『……爆豪君』

「あ"あ！？んだよ！！」

『さっきはありがと』

爆豪君のことは嫌いだけど、ここでお礼を言わないのは人として間違ってると思う

「……ﾁｯ」

舌打ちされた……やっぱり嫌いだ…

緑谷君の提案で、学級委員長は飯田君に変わった

活躍してたしな…まあなんでもいいけど

「疾風さんはすごいね…」

『急にどうしたの？』

帰り支度をしていると、後ろから緑谷君に急に話しかけられた

「だって、普通かっちゃんに怒鳴られたら女の子は怖がっちゃうから」

ああ、なるほど

『ごめん、私表情筋固くて…分かりづらいけど、これでも怖がってる方だよ』

「そ、そうなの？」

よく言われるのよね…

『！…緑谷君、それ…』

「え？あぁこれ？食堂のおばちゃんから貰ったんだ。なんでかは分かんないけど」

緑谷君が手に持っていたのは2つのプリン

『へぇ…』

「…えと、1ついる？」

『！、いいの？』

「いいよ！2つもあるし！」

この子はもしかしたら天使かもしれない←

『ありがと…』

「い、いえいえ！」(プリン好きなのか…無表情なのに嬉しそうなのが分かる…)

家に帰ったら食べよう…