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『基本マント羽織ってるし…大丈夫だよ』
「……」
こうなると面倒臭いんだよな…
『じ、じゃあ…今日は消太さんの好きなの作っておくから、早めに帰ってきてね』
「あぁ…」
手を振り、また玄関へと足を進める
？、あれは…緑谷君と…げ、爆豪君…
なにか話してる…また喧嘩かな
「今日…俺はてめぇに負けた…そんだけだろうが…そんだけ！」
爆豪君は悔しそうに、声を張り上げた
「氷と風の奴見て…敵わねぇんじゃって思っちまった！くそ！ポニーテールの奴の言うことに…納得しちまった！」
『！』
泣い…てる？
「くそがぁ！くそ！くそ！……なあ、てめぇもだデク！こっからだ！俺はこっから…いいか！俺はここで1番になってやる！！」
『……』
一応…ちゃんとヒーロー目指してはいるんだね
自尊心高すぎるけど
だからといって大嫌いなのには変わりはないけど
「いたああああ！！」
！？オールマイト！？
爆豪君のこと慰めてるけど…その役目はもう緑谷君がやっちゃったよー…
今度は緑谷君とオールマイトが話し始めた…
やば、そろそろ特売…ほんとに行かなきゃ
「〜〜この力を持つということをしっかりと自覚してくれ」
オールマイトの後ろから近付くと、会話が聞こえた
この力を…持つ？自覚？
「知れ渡れば、力を奪わんとする輩が溢れかえることは自明の理…この秘密は社会の混乱を防ぐためでもあり…君の為でもあるんだ…いいね？」
「…！」
『あ、の…』
「「！？」」
『…今のは…どういうことですか？』
「「疾風少女！？/さん！？」」
「い、いい今の聞いて…」
オールマイトと緑谷君は冷や汗をダラダラ流していた
個性を制御しきれていない…オールマイトと似た個性をもつ緑谷君…
秘密が知れ渡れば奪おうとする者がいる…なにを？オールマイトの力を？
『……緑谷君は…オールマイトの個性を譲り受けたんですか？』
「……頭の回転が早いね…君は…」
「は、疾風さん…この事は…その」
さっき社会の混乱がどうとか言ってたな…個性をどうやって譲ったのか…なんで緑谷君なのかとかいろいろ気になるけど
『誰にも言いませんよ…気になる事は色々ありますけど、とりあえず特売に間に合わないので今日はこれで』
「「特売？？」」
私はぺこりとお辞儀をしてから、早足で2人を通り過ぎた
とんでもない話を聞いてしまった気がする…まあ、誰にも言うつもりないけど
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月2日 17時
