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数分後、勝負が決まった
結果を言えば、緑谷君とお茶子ちゃんの"ヒーローチーム"が勝った
ビルはもうほとんど崩壊していた、なんかもう緑谷君すごいな
そんなこんなで、私たちの番が来た
相手はBチーム…轟君と障子君だ
「尾白君！Aちゃん！私、ちょっと本気出すわ！手袋もブーツも脱ぐわ！」
「あ…うん」
それは実質裸なのでは？？
STARTのブザーが鳴る
「轟君って、確か推薦入学者だよね！」
『そうなんだ…』
ということは…個性すごいのか…氷、だっけ？
途端に、空気が冷たく変わる
『！、2人とも浮かすよ』
「え！？」
「わあ！」
風を起こし、私達3人は体を浮かせた
それと同時に、部屋が氷漬けにされる
「あ、あぶな…」
ｷｨ…
「…へぇ、避けられたんだな」
『私、空気の変化には敏感なの』
私の個性は、細かく言えば空気中の風を利用するから、そのせいなのか私は昔から肌で感じ取る空気の変化には敏感なのだ
障子君は…一緒じゃないのかな
すかさず轟君は氷を私に向ける
私は爆風を起こし、それを壊す
尾白君も体術でどんどん壊していってる
葉隠さんは…足が痛そうだ、素足だもんね
『葉隠さん…隙を見て轟君と障子君に近付いてテープを巻き付けて』
私は一旦轟君から離れ、小声でインカムに向けて喋る
「そこか」
「きゃあ！」
『！』
どうやら氷で固められてしまったようだ
これは…長期戦になりそうだな、でも、制限時間内に終わらなかったら敵チームの勝ち
『はっ』
「っ」
轟君の周りに竜巻を起こし、動きを制御する
「くっ…」
轟君はよろけてしゃがみ込んだ
その時
『なっ…』
知らぬ間に、足を氷で固められた
私は焦って個性を止めてしまい、その隙に轟君は核に向けて走る
ﾌﾞｰ
『はあ…負けちゃった』
轟君は静かに氷を溶かした
『すごいね、轟君』
「別に…」
あれ、褒めたつもりなんだけど…嬉しくなかったかな
その日、緑谷君以外は特に怪我もなく、無事に午後の授業が終わった
「Aさん、これから皆で先程の授業の反省会をやるらしいですわよ」
『ごめん、今日特売日だからもう帰るね』
「と、特売日？」
「主婦かよ！」
なんとでもいいなさい
「A」
『あ、消太さん』
玄関へと向かう途中、消太さんに声をかけられた
「今日のヒーロー基礎学…ビデオで確認したんだが…」
あれ…なんか怒ってる？そんなにまずいことしたかな…
「少し露出が多いんじゃないか？」
『……』
いやお父さん((
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作者名：やきなす | 作成日時：2020年10月2日 17時
