検索窓
今日:16 hit、昨日:11 hit、合計:107,517 hit

ページ10

「Aちゃんも当ててみてよ」

一通り云った中島は全てはずれだったらしく、太宰さんは私に話を振った

『……言ってもいいんですか?』

そう言うと太宰さんは少し目を見開いた

「え、Aさん太宰さんの前職知ってるんですか?」

『…嘘。言ってみただけ』

だからそんな目で私を見ないで太宰さん

「なんだ〜…そういえば、Aさんは今まで何を?」

ここで振られると思ってなかったな

『なんだと思う?私のも当ててよ』

「え〜…学生さん?」

『不正解。学校には通ったことないよ』

「えっ…失礼ですがおいくつで?」

『19』

「え〜…なんだろ…」

純粋な貴方達には分からないよ

普通『人喰い』なんて出てこないでしょ

カフェ店員とでも言おうかな…あながち間違ってないし

そんな時、谷崎さんの携帯が鳴った

「ハイ……え、依頼ですか?」





そして、皆で探偵社へと戻ってきた

目の前に座るのは金髪の美人さん

新人だということで、仕事を覚えるように私も一緒に話を聞くことに

「………」

「……あの、えーと、調査のご依頼だとか」

この人…太宰さんと匂いが似てるような…

「それで…」

「美しい」

は?

「睡蓮の花ごとき果敢なく、そして可憐なお嬢さんだ」

「へっ!?」

「どうか私と心中していただけないだろ……」

スパァァァンッと台詞の途中で国木田さんが良い音が響かせた

この人流れるように心中のお誘いするなぁ

「なななな!?」

「あ、済みません忘れてください」

そして国木田さんと太宰さんは隣の部屋へ

「…それで依頼と云うのはですね、我が社のビルヂングの裏手に最近善からぬ輩が屯している様なんです」

いや普通に話し始めたよ

慣れてるのかなこういうの

「善からぬ輩っていうと?」

「分かりません。ですが襤褸をまとって日陰を歩き聞き慣れない異国語を話す者もいるとか」

「そいつは密輸業者だろう」

あ、国木田さん帰ってきた

太宰さんは…死んだかな?←

「小僧、小娘。お前等が行け」

『「ヘッ!?」』

「ただ見張るだけだ。それに密輸業者は無法者だが大抵は逃げ足だけが取り柄の無害な連中……初仕事には丁度良い」

「で、でも」

『めんどくさ…』

「聞こえてるぞ小娘。谷崎、一緒に行ってやれ」

「兄様が行くならナオミも行きますわぁ!」

だってこれ絶対めんどくさい事になるもん…

太宰さんも察したのか美人さんのポケットになんか入れてたし…あーやだやだ


あぁ…


お腹…空いたなぁ…

什→←八



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やきなす | 作成日時:2020年11月10日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。