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(やばいなー、寝てないし、一晩中気を張ってたからなんかフラフラする…)

コ「Aお姉さん体調悪そうだけど、大丈夫?」
学校帰りの少年探偵団達が、心配そうな顔でこちらを見ている
ちなみにコナン君、哀ちゃん以外の子達とはもう面識がある

梓「えぇ!?Aちゃん具合悪いの!?」

『いえ!大丈夫ですよ!昨日ちょっと遅めに寝ちゃって、少し寝不足なだけです!』

歩「だめだよAお姉さん!睡眠不足は美容の大敵!って、お母さんが言ってた!」

光「歩美ちゃんの言う通りです!」

元「うな重食えば治るんじゃねぇか?」
心配してくれてる子供達を見て思わず笑みがこぼれる

『ありがとう、今日はちゃんと寝るとするよ』

カランコロン

『あ、いらっしゃいませ!広川さん!』

広「やあ、こんにちは」
いつも通り、カウンター席へ案内する

広「昨日はよく眠れたかい?」

『…え?』
なんで突然そんなこと…

広「いや…なんでもないよ…」ニコ

ゾワッ

なに、今の寒気…気のせい?

『…ごゆっくり、どうぞ…』

コ「…」




梓「じゃあAちゃん、お疲れ様!今日はちゃんと寝るのよ〜」

『はい、お疲れ様でした』
いつも通り、帰り道を歩く
ただ違うのは



背後から息遣いが聞こえること

「Aちゃん」

『!?……ひろ、かわさん…?』
後ろを振り向くと、2mもしない距離に常連の広川さんがいた

『…やっぱり、貴方だったんですね…』
今日の寒気は、気の所為じゃなかった

広「気付いてくれたんだね…嬉しいなぁ…私はね、いつもAちゃんの笑顔に癒されていたんだよ…」
ジリジリと近寄ってくる
本能が逃げろと叫んでいる

広「今日は、そのいつものお礼をしてあげようね…」ニタァ

『っ』
気付いたら無我夢中で走っていた
行先なんて分からない誰かに助けを求めようにも人がいない

どうしよう、どうしよう

距離は離したけど、男は追ってくる
私の体力もきつい
サッっと物陰に隠れた
心臓が張り裂けそうだ、静かにしなきゃ見つかるのに、鼓動がうるさくてばれてしまいそうだ

(おちつけ、おちつけ…そうだ、警察に…)
でもここがどこだか分からない、どう説明すればいいんだろう

震える手で操作すると、間違えて表示された画面

"安室透"

『…っ』

プルルプルル…ピッ

安[Aさん?どうしたんですか?電話なんて珍し(『安室さん』…Aさん?]




『…っ…降谷さん……たすけて……』

28※流血表現あり→←26



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作者名:やきなす | 作成日時:2020年8月24日 4時

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