【名探偵コナン】これは恋ではないと信じたい (ページ27)

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『！、いやっ…』
再度鳴るその音に驚きはしたものの、時計を見ると、いつの間にか朝になっていたようだ
内心ドキドキしながらドアに近付くと

安「…Aさん？いるんでしょう？」

『あ、むろさん…？』
チェーンロックを外し、ドアを開ける

『ど、どうしたんですか？』

安「それはこっちの台詞です、あれ程言ったのに、なぜ昨日は連絡を寄越さなかったんですか、メールにも返信しませんし」
安室さんの顔を見たら、なんだかとても安心した

『……すみません、昨日はちょっと疲れてて、帰ったらすぐ寝ちゃいました！へへ』
彼に相談したい、けど、ただでさえ忙しい人だ、仕事を増やしてはいけない

安「？、Aさん、本当に寝たんですか？隈ができてますよ」
そう言い、彼は私の頬を触り、親指で目元をなぞる

『気のせい、です……すみません、私、これからポアロなので、準備します！これからはちゃんと連絡しますので！』
気付かれたくなくて、安室さんの手を払い、強引にドアを閉めた
閉める直前安室さんがなにかを言っていたが、聞こえないふりをする

『大丈夫、大丈夫…今までだって自分でなんとかできたでしょ…』
そう小さく呟き、自分に言い聞かせた

安室side
ポアロから公安へ行き職務に追われていると、この時間にいつも連絡をくれるAからまだなにも来ていないことに気付いた
現在地を調べると、彼女の自宅である
約束をした日以来、欠かさずメールを入れていたのに今日はない
少し嫌な予感はしたが、三徹目に入る俺は、忘れでもしたんだろうと軽く考えていた
スケジュールを確認すると、明日は彼女は昼からポアロで、俺は1日公安だ

安(念の為、朝彼女の様子を見に行くか)

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ｶﾞﾀｯ

安(？、今物音がしたな…)
呼び鈴を鳴らしたのに、本人がなかなかでてこない、でも、今部屋に居るのは分かっている

安「Aさん？いるんでしょう？」
声をかけるとｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬと音がした
チェーンロックを掛けていたのか？

『ど、どうしたんですか？』
彼女は俺の顔を見るとひどく安堵した様子だった
連絡がない件について聞くと、帰ってすぐ寝てしまったという、その割には隈ができているし…よく見たらなんだかやつれている
なにかあったのか？
隈について追求すると慌ててドアを閉めた

安「ちょ、ちょっとAさん！？」
彼女の様子がおかしい、問い詰めようとしたら電話がなった、公安からのお呼び出しだ
俺はひとまずその場を去った