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恥ずかしくて、思わず口を塞いだ私に、紫耀くんが言う。
『・・ごめん。もう、我慢出来そうにない』
『Aを・・・抱きたい』
真剣に、少し不安気に揺れる紫耀くんの瞳を、真っ直ぐに見つめた。
覚悟は決まってる。
だから。
『・・うん』
恥ずかしさを必死で抑えて、返事した。
部屋の灯りがいつもより暗くなる。
『A・・怖くなったら、言ってね？』
その優しい声に、心が満たされる。
小さく頷くと、紫耀くんはゆっくりと上着を脱いで、上半身があらわになった。
その引き締まった身体は、雑誌で見てきたそれよりもずっと男らしくて、ドクンと胸が高鳴る。
『好きだよ』
熱を帯びた声で言われて、また深くキスされて。
蕩けてしまいそうな感覚。
キスに溺れているうちに、紫耀くんの指が私のパジャマのボタンを外していく。
少しずつ露わになる姿に、恥ずかしくて顔が赤くなる。
とうとう下着姿になった私を見つめて、
『綺麗だよ・・』
紫耀くんは甘く囁く。
『・・恥ずかしい』
そう言った私を少し笑って、紫耀くんは先へ進む。
私の身体はどうなってしまったのか・・。
紫耀くんに触れられるたびに、あちこちに唇が触れるたびに、怖いくらいにビクンと反応して
『・・あっ！・・んんっ』
必死で口元を抑えても、堪えきれない声が出る。
『・・気持ちいい？』
艶っぽい声で、ふと聞かれて気付く。
私、感じてるんだ・・。
頷いた私を見て、紫耀くんは幸せそうに笑った。
『最後まで、大丈夫・・？』
正直、怖い。
でも、その眼差しが優しいから、きっと大丈夫って思うんだ。
『大丈夫・・。紫耀くんと、ひとつになりたい』
『・・ありがとう』
紫耀くんは、何度も気遣いながら、ゆっくり、ゆっくりと進めてくれて、私達は、ようやく結ばれた。
嬉しくて、嬉しくて。
涙が溢れた私を見て
『ごめんっ！すごい痛かったよね？お腹さする？どうしたい？』
慌てふためく紫耀くん。
何でこんなに優しいんだろう。
『違うの。すっごい幸せで・・。あの、ギュッてして眠ってもいい？』
『もちろん。おいで』
温かいぬくもりに包まれて、ゆっくりと目を閉じた。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
