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次の日から、私はひたすら仕事を頑張った。
来年度の観光パンフレットも無事に完成に近づいて、仕事にもお洒落にも、どんどんやる気が出て来て、恋ってすごいパワーが出るんだなぁって、この歳になって初めて知った。
紫耀くんのお仕事が落ち着いてるおかげで、バレンタイン当日の夜から土日まで、また一緒に過ごせることになっていて。
嬉しさとドキドキが隠せないまま、バレンタインのチョコレートと、温かいモコモコのお洒落なパジャマも買った。
『A、ちょっと』
買い物から帰った私は、母に呼び止められた。
『な、何？』
『あなた、最近、東京の可奈ちゃん家にお泊り行ったり、良く出掛けるようになったけど』
『あ〜、うん。ずっと地味な服ばかり着てたから、可奈に色々お店とか教えてもらってて・・』
母の視線が痛い。
『確かに、最近のAはすごく可愛くなったし、楽しそうだから、私達も嬉しいけど。
もしかして、彼氏とか、出来たんじゃないの？』
出来たけど・・、相手が紫耀くんなだけに、簡単には言えません。
『いないよ〜。何言ってるの？』
『あら残念。そうだったら、ぜひ会いたいって思ってたのに。まぁ、若いうちしか出来ない事が沢山あるんだし、節度を守って楽しんでね！』
そう言って笑った母は、きっと気付いてるんだろうな、と思ったりして。
バレンタイン、楽しみだなぁ。
今度はずっとお家デートの予定だから、またお料理頑張ろう。
部屋に戻って、チョコレートをしまうと、ちょうど紫耀くんから電話がかかってきた。
『お疲れ様〜！仕事終わった？』
『うん！もう家にいるよ。どうしたの？』
『ん〜？早く逢いたいなぁって思って。声、聞きたくなった。』
『私も。早く逢いたいな。・・あ！今度、何食べたい？』
『寒いから、お鍋とか、グラタンとかがいいかなぁ？
あ、でもAが大変になるから、無理しなくていいよ』
そんな話をしながら、カレンダーを見る。
バレンタインまであと数日。
また可奈の名前を使ってしまう事が申し訳なくて、紫耀くんに相談してみた。
『可奈に謝らないとね・・』
『よし、じゃあ、俺も挨拶するよ！』
『えっ？！』
『可奈ちゃんに連絡しといて？彼氏と挨拶に行くって』
『・・いいの？』
『Aの大切な友達でしょ？大丈夫だよ』
泣き虫な私は、その優しさにまた泣いた。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
