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今日はずっと楽しみにしていた、紫耀くんのお誕生日。
正直、ずっとドキドキしてて、仕事が思うように手につかない。
こんなんじゃ社会人失格！と自分に言い聞かせて、どうにか１日を乗り切った。
定時で切り上げて、ダッシュで家に帰る。
まだ紫耀くんとの事は両親に言えてなくて、逢えるのが決まった時、可奈の家に泊まりで遊びに行くと嘘を付いた。
一緒にコンサートに行くからって。
さんざん悩んで選んだ服に、淡いブルーの綺麗めのコートを羽織って、荷物とともに駅へ向かう。
もうすぐ逢える。
嬉しさで緩む頬を引き締めながら、やっと東京へ着いた。
『もしもし？今、着いたよ。』
『うん、俺も着いてるから。
え〜っと、そこから〇〇ってビル見える？』
そう言われて見渡せば、言われたビルがある。
『あ、これだよね。分かった』
『そこの裏側に停まってるから。ごめんね、コソコソさせちゃって・・』
『ううん！全然大丈夫。今から行くね』
はやる気持ちを抑えながら、教えられた場所へ足を早める。
普通の恋愛じゃないから、期待しすぎないようにしなきゃって、言い聞かせて。
ビルの裏側へ行けば、目立たない静かな駐車場があって、懐かしい紫耀くんの車が停まっている。
少し変装した紫耀くんが、私を見つけて、満面の笑顔で手を振ってくれた。
小さく手を振り返して、後部座席のドアを開けた。
彼女になったからには、今までみたいに堂々と助手席には乗れない気がした。
『久しぶり！ずっと逢えなくてごめんね。
って、Aちゃん・・。そっち座っちゃうの？』
目に見えてシュンとする紫耀くん、可愛すぎるんですが・・。
『うん。だって、気付かれたら・・お祝い、出来なくなるでしょ？』
そう言えば、優しく笑ってくれて。
『あのさ。イヤじゃなかったら、なんだけど・・俺の家、来ない？』
俺の家、ですと？！
あまりのハードルの高さに、必死で頭を整理する。
『あっ、いや、変な意味じゃなくて！やっと逢えたし、1番ゆっくり話せるの、家かなぁ〜って思って』
『そうだよね！私も、早く紫耀くんのお祝いしたいし・・お邪魔します・・』
着いたのは、見るからに高級そうなマンションで。
地下駐車場へ車を停めると、辺りをくるりと見渡して、エレベーターへ案内してくれた。
２人きりの空間で、そっと紫耀くんの顔を見上げた。
すぐに視線に気付いて、柔らかい笑顔をくれる。
幸せが、溢れて止まらない。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
