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『可奈〜？』
呼びかける私に、かなり動揺した声だけが聞こえる。
『ねぇ、ちょっと、意味が分かんないんだけど？！
本物？ドッキリ？』
『あ、本物の平野で〜す。』
紫耀くんは呑気に自己紹介してる。
『いや〜っ！恥ずかしくて顔出せない』
可奈のお願いでまた普通の電話に切り替えて、矢継ぎ早に質問攻めにあう。
『なんでっ？何があってAが紫耀くんと付き合ってんの？』
『いや、まぁ、色々ありまして・・』
偶然の事故の出会いから、簡単にかいつまんで話すと、可奈は泣いていた。
『良かったね〜！ずっと大好きだった人と恋人同士になれて。ちょっと頭の整理がまだついてないけど、話してくれてありがとう。
もちろん、誰にも言わないから、安心して！』
『うん。本当にありがとう・・』
思わず私も泣いてしまって、紫耀くんが優しく背中をさすってくれる。
『可奈ちゃん、これからもAと仲良くしてくださいね！合宿、楽しんで〜』
『あっ、はい！ありがとうございます！』
やっぱりいいお友達だね、と電話を切った紫耀くんは、優しく笑った。
『あ、今日はどこにも行かないし、セグウェイにでも乗る？』
指をさされたほうを見れば、前にテレビで話してたセグウェイが本当にあって、紫耀くんが楽しそうにクルクル回ってる。
『楽しそう！乗ってみたいな』
『うん！じゃあ、ここ持って〜』
紫耀くんの分かりやすい指導の下、初セグウェイはすごい楽しくて、リビングをぐるぐる回っては大笑いした。
お昼にはグラタンを作って食べて、テレビゲームしたり、映画見たり、あっという間に時間は過ぎて、夕食の時間。
夕食はお鍋。
紫耀くんも野菜を洗ったり、ガスコンロをセットしてくれたり、相変わらず率先して手伝ってくれる。
『ん〜！美味しい〜』
2人で食べるお鍋は本当に美味しくて、幸せで。
お風呂の準備も、初めて任せてもらった。
『紫耀く〜ん。お風呂溜まったよ〜！』
『は〜い！ありがとう』
洗い物でもするかな、とキッチンへ行けば、もうすっかり片付いていて。
何だか、胸がいっぱいになった。
紫耀くん、私は今日、覚悟を決めます。
全部、あなたのものになりたい。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
