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『ん〜・・えっ？！はっ？』
目が覚めて、時間を確認しようと起き上がろうとしたんだけど・・。
自由のきかない身体を冷静に見れば、私、抱き枕状態で紫耀くんにがっちり抱きしめられていて。
規則正しい寝息が耳元にかかって、恥ずかしい。
『・・紫耀く〜ん』
小さく声を掛けてみるけど、まだぐっすり眠ってるから聞こえないみたいで。
すり抜けるように、どうにか上半身を起こした。
相変わらず綺麗な寝顔。
昨日の大人なキスを思い出して、顔が赤くなる。
あれは、やばいやつです。
『朝ご飯、作ろっ！』
気持ちを切り替えるように呟いて、どうにかベッドを抜け出した。
朝食を用意して、着替えとメイクして、密かに持って来た紫耀くん達のコンサートの DVDを観る。
あ〜、かっこいい！
みんなかっこいい！！
でも、やっぱり1番は紫耀くんだなぁ〜なんて、オタク全開モードでニヤニヤしながら観てしまう。
『キャ〜！紫耀く〜ん！』
『おう。何？』
『ハッ！』
『・・ぶっ！ちょっと？こっちの俺？』
いつから後ろにいたのか、心底びっくりした私を見て、紫耀くんがヒーヒー言いながら笑い転げてる。
『もう！起きたんなら声かけてよねっ！』
『いや、言ったよ？おはよ〜って。Aがさ、全然気付かなくて夢中になってたんじゃん』
すみません、と項垂れた私を、紫耀くんは後ろから抱きしめる。
『そんなに俺のこと好きなん？』
『えっ・・』
『わざわざ DVD持ってきて観るくらい、好きなん？
本物の俺が、目の前にいるのに』
『好き。・・大好き、です』
次の瞬間、フワリと身体が浮いて、爽やか笑顔の紫耀くんにお姫様抱っこされた私は、クルクル回ってる。
『A〜！好き〜！』
DVDでは、キレッキレにダンスして、色気爆発してる紫耀くん。
目の前には、ニッコニコで私をお姫様抱っこしてる紫耀くん。
なんて贅沢な空間なんだ？と思う。
どっちも好き。
総じて好き。
それから一緒に最後まで DVD観て、私が他のメンバーの名前を叫ぶと
『ちょっと、マジで俺を見て』
なんてむくれる顔が可愛くて。
つい繰り返してしまった。
『じんく〜ん！』
『きゃ〜！きしれん！』
『かいちゃん！』
紫耀くんが無言になった。
『ねぇ、ほんとにやめて？俺、嫉妬してるから』
ごめん、と言いかけた言葉は、紫耀くんの唇で塞がれた。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
