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客間に通され、少し緊張した面持ちの紫耀くん。
今日の出来事をかいつまんで話すと、母も頭を下げた。
『全くうちの娘が、本当にご迷惑をお掛けしました』
『いえ、僕がちゃんと確認していれば・・』
『それにしても、平野さん？でしたね。ほら、あの、Aが大好きなアイドル！誰だったかしら？
あの方に良く似てるわ〜！』
無邪気に爆弾を落とす母。
似てるわよ、ご本人なんだから。
冷や汗をかきながら、ちらりと見れば、紫耀くんはびっくりしたように私を見る。
『あの、誰のファンなんですか？』
『いや、あの〜。気にしないでください』
お願いします！気付かないで下さい。
『えーっと、ほらほら！キンなんとかよ！長いやつ。でね、娘は良く真ん中にいる人が好きなんですよ』
ーあ、終わった。
紫耀くんは、そうなんですか〜。なんて嬉しそうにニコニコして、母が出した簡単な料理を綺麗に食べた。
こんなスーパーアイドルが目の前にいるのに、気付かずに手料理まで振る舞う母のメンタルの強さが羨ましい。
ついでに母はまだ爆弾を落とした。
『この子の部屋ね、そのアイドルの写真なんかでいっぱいなんですよ。夢ばかり見てないで、早く現実の恋人を作ってくれたらいいんですけどね〜』
ーお母さん、恨みます。
『へぇ〜。あの、良かったらお部屋、見せて頂けませんか？』
ー紫耀くん。分かってて意地悪してますね？
『いや、散らかっているので、勘弁して下さい』
『気にしないです！僕に似てる人、見てみたいなぁ〜』
優しい悪魔め。
結局、２人の説得に負けて、部屋に案内することになった。
『ーあの。先に言っておきますけど、ドン引きすると思いますよ』
『いや〜、楽しみだなぁ』
無邪気な笑顔には勝てない。
ガチャと部屋を開けて中に案内する。
紫耀くんのポスターや写真をディスプレイしたりして、完全にオタクの部屋。
『・・すみません』
なぜか謝ってしまった私に、
『いや、めっちゃ嬉しいよ！何でもっと早く言ってくれなかったんですか？』
紫耀くんは嫌な顔一つせずに、笑ってくれた。
大好きな紫耀くんは、テレビで見たままの、本当に優しい紫耀くんだった。
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ことみ - はい！こちらこそよろしくお願いします!!(*^^*) (2019年11月19日 22時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ことみさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって、すごく励みになります(o^^o)最後までお付き合い、よろしくお願いします！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 初めまして。お話を読ませていただきました！とても面白くて少し切ない気持ちがあって続きがすごく気になってしまって…更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - まなさん» コメントありがとうございます！名前、固定してないのですが、不具合が起こっているのか(>_<)申し訳ありません。素敵なお話と言って頂き、とても嬉しいです！ (2019年11月17日 10時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 途中まで拝読させていただきました！とても素敵なお話ですね…！ちなみにお伺いしたいのですが、美月さんというお名前は固定なのでしょうか？名前の変更ができるとさらに楽しめると思います！！設定に名前入力しても反映されていないようなので… (2019年11月17日 9時) (レス) id: bbc2829d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年9月28日 23時
