37 ページ50
紫耀くんと恋人同士になれてから約２か月。
当たり前だけど、クリスマスもお正月も、紫耀くんはずっと仕事だった。
あの日から、まだ１度も逢えない日々が続いてる。
寂しくない、と言えば嘘になる。
それでも、クリスマスには忙しい合間を縫って電話をくれたし、時間があればLINEくれたり、大切にしてくれる気持ちが嬉くて。
可奈にも、あれからちゃんと報告した。
流石にまだ相手が紫耀くんとは言えなかったけど、喜んでくれて嬉しい。
『ほんとにごめんね。初めてのクリスマスもお正月も逢えなくて、デートも出来なくて。
もう少ししたら落ち着くから。そしたら、絶対、絶対埋め合わせするから』
新年を迎えても多忙な紫耀くんが、夜、そんな電話をくれた。
もうすぐ紫耀くんの誕生日。
まだ渡せていないクリスマスプレゼントを見つめながら、彼は何が欲しいのか、ふと気になった。
『紫耀くん、お誕生日のプレゼント、何か欲しいもの、ある・・？』
『えっ？！Aちゃんが選んでくれるのなら、何でも嬉しいよ！あ、でも・・1番はやっぱり、逢いたい、かな』
甘い、切ない声で言われて、顔から火が出るくらい恥ずかしい。
逢いたいって、こんなに嬉しい言葉なんだ。
『・・じゃあ、２９日、お仕事終わったら、逢いに行ってもいいですか？』
『ほんとに？！』
『あっ！紫耀くんが迷惑じゃないなら、だけど。
お仕事は、落ち着きそう？』
『うん！その頃には大丈夫だよ！やった〜、ほんとに嬉しい！』
受話器の向こうの、弾むような声に胸がポカポカする。
紫耀くんの誕生日は平日だから、翌日はお休みもらおう。
ホテルも予約しないと、なんて考えて、大好きな紫耀くんにやっと逢えることが嬉しくてたまらない。
『じゃあさ、俺、また仕事終わる時間に迎えに行くよ！』
『えっ！いや、あれはもう心臓に悪いからやめて・・。いつも来てもらってたし、今度は私が行くから』
彼氏っぽいことしたいのに〜、なんて、ちょっとむくれた声も可愛くて。
誕生日、楽しみだな。
どんな服を着て行こう？
カレンダーに丸をつけて、幸せを噛みしめた。
紫耀くん、早く逢いたいよ。
作者より
沢山のお気に入り登録、本当にありがとうございます！話数が足りなくて、続編に移行します。
引き続きよろしくお願いします(o^^o)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 525人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことみ - はい！こちらこそよろしくお願いします!!(*^^*) (2019年11月19日 22時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ことみさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって、すごく励みになります(o^^o)最後までお付き合い、よろしくお願いします！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 初めまして。お話を読ませていただきました！とても面白くて少し切ない気持ちがあって続きがすごく気になってしまって…更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - まなさん» コメントありがとうございます！名前、固定してないのですが、不具合が起こっているのか(>_<)申し訳ありません。素敵なお話と言って頂き、とても嬉しいです！ (2019年11月17日 10時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 途中まで拝読させていただきました！とても素敵なお話ですね…！ちなみにお伺いしたいのですが、美月さんというお名前は固定なのでしょうか？名前の変更ができるとさらに楽しめると思います！！設定に名前入力しても反映されていないようなので… (2019年11月17日 9時) (レス) id: bbc2829d96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢
| 作成日時：2019年9月28日 23時
