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『あ、紫耀くん！今日は、ちゃんとお金払わせてね？この前もご馳走になっちゃったし』
『え〜？いいよ〜。俺が勝手に職場まで来てさ、付き合ってもらってるのに。』
『いや、でも・・』
『Aちゃんが美味しそうに食べてくれたら、それだけでいいの！ね？』
紫耀くんは、デザートのアイスを頬張る私を、にこにこ笑って見つめる。
『・・ありがとう。ごちそうさまです』
ぺこりと頭を下げると、紫耀くんは何かを思い付いたような顔をする。
『Aちゃん、そしたらお願いあるんやけど、ええ？』
ふと発せられた懐かしい関西弁に、ドキッとした。
『う、うん。何？』
『ここ出たら、もう少しだけ、付き合ってくれる？
行きたいところ、あるんよ』
『大丈夫だけど、どこ行くの？』
『ん〜、お楽しみにしてて？』
『うん』
結局私は、勧められるまま、紫耀くんの分のデザートも平らげてしまった。
お店を出て、また少し距離を取って歩く。
これからどこに行くんだろう？
紫耀くんの逞しい後ろ姿を見つめながら考える。
当たり前のように助手席に乗ってるけど、改めて考えれば信じられないことで。
でも、そんなことを気にさせないくらいに自然な紫耀くんの態度に、色々考えたり悩むのが馬鹿らしくなっていた。
『よし、じゃあドライブに出発！』
カーオーディオから聞こえるのは、紫耀くん達が歌う大好きな曲ばかりで。
一緒に口ずさんだり、振りマネしたり、夢みたいに楽しい時間が過ぎていく。
夜の東京はキラキラして、スカイツリーも、何もかも綺麗。
しばらく走った後、人気のない場所に停まる車。
『着いたよ。降りよっか？』
『あっ、うん』
言われるまま外に出れば、目の前は東京湾？海？
よく分からないけど、どこかの波止場なのは分かった。
『寒いと思うから、コート着な？』
いつの間にか私のコートを手にしてる紫耀くんが、そっと前からかけてくれる。
『・・ありがと・・』
無性に恥ずかしくなって、顔が見れない。
『ここね、都会での俺のお気に入りの場所。見て？
すっごい夜景が綺麗でしょ？』
そう言われて見渡せば、本当に綺麗な夜景が広がっている。
『あ、言っとくけど、ここに来るのもメンバーとだかんね？ジンとかとさ、男同士で話し込んだりしてんの』
『ロマンチックだね(笑)』
『あ、バカにしてるやろ〜』
『してないって！ふふっ』
ふざけた拍子に、ふと手と手が触れた。
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ことみ - はい！こちらこそよろしくお願いします!!(*^^*) (2019年11月19日 22時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ことみさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって、すごく励みになります(o^^o)最後までお付き合い、よろしくお願いします！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 初めまして。お話を読ませていただきました！とても面白くて少し切ない気持ちがあって続きがすごく気になってしまって…更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - まなさん» コメントありがとうございます！名前、固定してないのですが、不具合が起こっているのか(>_<)申し訳ありません。素敵なお話と言って頂き、とても嬉しいです！ (2019年11月17日 10時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 途中まで拝読させていただきました！とても素敵なお話ですね…！ちなみにお伺いしたいのですが、美月さんというお名前は固定なのでしょうか？名前の変更ができるとさらに楽しめると思います！！設定に名前入力しても反映されていないようなので… (2019年11月17日 9時) (レス) id: bbc2829d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年9月28日 23時
