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『ん〜、どれにしよっか？・・あ、飲み物は？』
慣れた手つきでメニューを見ながら、紫耀くんが聞く。
『あ、私、お酒飲めないから・・烏龍茶で』
『Aちゃんもお酒苦手なの？俺と一緒だね！じゃあ、俺も烏龍茶にしよ〜』
何頼もっか？なんて言いながら、私にもメニューを渡されたけど、値段が書いてない？！
『紫耀くん、これ、・・値段書いてないよ？』
恐る恐る聞いてみれば、気にしないでいいから〜って呑気な返事。
いや、気にします。
結局、紫耀くんのチョイスにお任せして、次々に高級そうなお肉の数々が運ばれてきた。
やっぱりこの人は芸能人なんだなぁ、なんて、少し寂しくなったりして。
『Aちゃん』
『！・・はい！』
真剣な眼差しで話しかけられて、思わず声が上擦る。
『俺の勝手な想像かもしれないけど・・、いつもこんなお店に来てるのかなぁ？とか、他の女の子も誘ってるのかなぁ？とか、思ってたりする？』
紫耀くんはエスパーなんだろうか？
『いや〜、あの、うん。・・少しだけ、思った』
はぁ、と少し寂しそうに溜息をついた姿に、申し訳なさが募る。
『前も話したけどさ、俺、Aちゃんだからこうしてるの。他の女の人と会う事もないし。』
『・・ごめんなさい』
『謝らないで？怒ってるんじゃないの。このお店はね、メンバーとたまに来るんだ。
普通のお店に行っちゃうと、流石に目立つからね。
事務所の人にここに行けって言われてるの。
俺たち６人揃うと、めっちゃうるさいしさ(笑)』
紫耀くんの嘘のない言葉が、私の勝手な不安を、いとも簡単に消し去ってくれた。
『ありがとう。紫耀くん』
そう言って笑うと、紫耀くんも優しく微笑んで、烏龍茶で乾杯した。
『俺たち、お子様だよね〜。お酒飲めない２人！』
『ほんとだね！ふふっ』
紫耀くんが器用に焼いてくれるお肉は、どれも美味しくて、にこにこが止まらない。
『Aちゃんってさ、めっちゃ美味しそうに食べるよね。見てて幸せになるよ』
『・・食いしん坊みたい？恥ずかしい』
思わずお箸を止めた私を見て、紫耀くんはケラケラ笑う。
『違う違う！嬉しいじゃん。こんな風に食べてくれると』
『そう？』
『うん！あ、デザートもあるからね？』
『やった〜！・・あっ』
『ハハハハッ！！我慢すんなって！』
・・何、この感じ？
幸せっていうのかな？
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ことみ - はい！こちらこそよろしくお願いします!!(*^^*) (2019年11月19日 22時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ことみさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって、すごく励みになります(o^^o)最後までお付き合い、よろしくお願いします！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 初めまして。お話を読ませていただきました！とても面白くて少し切ない気持ちがあって続きがすごく気になってしまって…更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - まなさん» コメントありがとうございます！名前、固定してないのですが、不具合が起こっているのか(>_<)申し訳ありません。素敵なお話と言って頂き、とても嬉しいです！ (2019年11月17日 10時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 途中まで拝読させていただきました！とても素敵なお話ですね…！ちなみにお伺いしたいのですが、美月さんというお名前は固定なのでしょうか？名前の変更ができるとさらに楽しめると思います！！設定に名前入力しても反映されていないようなので… (2019年11月17日 9時) (レス) id: bbc2829d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年9月28日 23時
