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車は高速に乗って、どんどん都会の景色に変わっていく。
季節は冬、空はもう薄暗くなりはじめていて、チラホラと見える明かりが綺麗だ。
『冬っていいよね〜。暗くなるのが早いけど、夜景とか、イルミネーションとか、めっちゃ綺麗だし』
紫耀くんが、ちらりと私を見て笑いかける。
『うん・・そう、だね・・』
まだ慣れないフランクな言葉を、どうにか紡ぎ出す。
『Aちゃん寒くない？大丈夫？』
『あっ、うん！コートもあるから』
『ふふっ。良かった』
本当に綺麗な横顔。
ほのかに漂う甘い香り。
思わずぼーっと見つめてしまう。
『いや、そんな見つめられると、めっちゃ恥ずかしいんだけど・・。え！俺、なんか変？』
『あっ！ごめんなさい！・・全然、変じゃなくて、紫耀くんが・・あまりに綺麗で』
『・・おっ、おう。ありがと、って、それ男が言うやつ！』
紫耀くんが照れたようにつっこむ。
車内は笑いに溢れて、楽しくてたまらない。
東京に着いた頃にはすっかり暗くなって、都会のキラキラした雰囲気がとてもロマンチック。
『綺麗・・』
好きな人と見る景色は、何倍も綺麗に見えるんだなぁなんて、思ったりして。
『着いたよ。お腹空いたね〜！』
そう言われて辺りを見渡せば、奥まって目立たない駐車場に着いていた。
お店はすぐ近くだと言う。
私は紫耀くんの少し後ろを歩く。
ゆっくり歩いてくれる優しさに、思わず笑みが溢れた。
『隣、歩かないの？』
ふと立ち止まって紫耀くんが言う。
『・・うん。これでいいの』
そう、これで充分。
裏通りの、目立たない場所にそれはあった。
一見すれば、そこがお店とは気づかない。
看板も何もない。
『・・？ここなの？』
『そう。ビックリでしょ？普通に通りすぎちゃうよね』
そう言うと、紫耀くんは慣れた手つきでインターフォンらしきものを押した。
すぐにドアが開いて、中に通される。
どんなお洒落なお店？！と思わず身構えてしまったけど、意外にも暖かい雰囲気で、少しホッとする。
誰もいない廊下を案内されるまま進むと、個室が見えて、紫耀くんと向かいあって座る。
店員さんはメニュー表とお冷の入ったグラスを置くと、慣れた雰囲気で去って行った。
他の女の人とも来るのかな？なんて、馬鹿なことを考えてしまう。
『あ、ここ、焼肉屋さんなんだけど、良かった？』
『うん。お肉大好き』
でも今は、考えないようにしよう。
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ことみ - はい！こちらこそよろしくお願いします!!(*^^*) (2019年11月19日 22時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ことみさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって、すごく励みになります(o^^o)最後までお付き合い、よろしくお願いします！ (2019年11月19日 22時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 初めまして。お話を読ませていただきました！とても面白くて少し切ない気持ちがあって続きがすごく気になってしまって…更新楽しみにしています!!頑張ってください!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - まなさん» コメントありがとうございます！名前、固定してないのですが、不具合が起こっているのか(>_<)申し訳ありません。素敵なお話と言って頂き、とても嬉しいです！ (2019年11月17日 10時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 途中まで拝読させていただきました！とても素敵なお話ですね…！ちなみにお伺いしたいのですが、美月さんというお名前は固定なのでしょうか？名前の変更ができるとさらに楽しめると思います！！設定に名前入力しても反映されていないようなので… (2019年11月17日 9時) (レス) id: bbc2829d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年9月28日 23時
