君が救ってくれたから(しょうれん) (ページ22)

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２人でページ22

迎えた引越し当日。

荷物は東京から帰ってきた時のまま、段ボールに入ってるのが殆どだから、あとは優太達と運べば終了。

『れ〜ん！！久しぶり！もうさ、こっちに戻ったんなら早よ連絡してや』

『海人久しぶり！ごめんな。色々バタバタしとったんよ』

『ううん。でもビックリしたわ。あの＂しょうれん＂が一緒に住むんやで？なあ、岸くん』

『おう。最初は驚いたけどな、お前たち、やっぱり２人揃ってるのが落ち着くっていうかな。
しかし廉の会社、〇〇なんやろ？すごいよなあ。頑張ったんやな』

『ありがとう優太。やっぱりええな、地元って。
向こうではさ、関西弁封印しとったし、毎日必死やった気がする。
これからは紫耀に迷惑かけんように頑張るわ！』

『仲良くやれよ、しょうれん！』

『あのさ(笑)その呼び方、いつまで続くん(笑)』

『え〜？だって、しょうれんはしょうれんやろ？』

そう、いつ頃からやろうか。
２人で一緒にいると＂しょうれん＂って呼ばれるようになって、それが当たり前になっとったんよね。

まさか、今だに呼ばれるなんて予想してなかったけど。

懐かしい話に盛り上がりながら、あっという間に荷物は積み終わって、紫耀のマンションへ到着した。

インターフォンを押せば、『こんにちは、初めまして』と、やけにナイススマイルなイケメンが現れた。

いや、どちら様ですの？

ポカンとする俺達３人に気付いたのか、紫耀がバタバタと走ってきた。

『あ〜、廉いらっしゃい！岸くんと海人もありがとうね。彼はね、同僚の神宮寺。
こっちの片付けを手伝ってくれてたんだ。』

『そうなんや。どうも初めまして、今日から紫耀の家に住むことになりました、永瀬廉と申します。』

『その友達の髙橋海人です！ダンス講師やってます』

『同じく友達の岸優太です！ジムのインストラクター兼、実家のスポーツ店を手伝ってます！』

『平野の同僚の、神宮寺勇太です。
親友と一緒に住むんだ！ってあまりに嬉しそうに話すもんで、勝手にお手伝いにきちゃいました』

『ちょっ！ジン、余計なこと言わないの！』

恥ずかしそうに笑う紫耀に、にぎやかなみんな。

ああ。俺、幸せやな。