君が救ってくれたから(しょうれん) (ページ21)

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決断ページ21

【・・・ってなわけで、家族からも賛成してもらえたから、お世話になってもええかな？】

あまりにあっさり決まった家族会議の結果を、まだ仕事中であろう紫耀にLINEした。

昨日の今日で返事すんの早すぎやろ！って自分でも思うけど、来月からは俺も関西支店での勤務が始まるから、早く引越しすませなあかんし。

紫耀には、これから沢山恩返しせなあかん。

今回の異動の件では、紫耀のアドバイスもあって、家族にはパワハラのことは伝えてない。
家族に余計な心配をかけたくなかったから、本当に助かった。

荷物、どれくらい持っていくかなぁ？なんて考えてたら、ちょうど紫耀から着信が来て。

『廉っ！ほんとに一緒に住んでくれるの？めちゃめちゃ嬉しいんだけど！』

『いや、こっちこそやん。あの、ほんまに迷惑やない？もし気を遣ってくれてのことやったら、、』

『あほ。そんな理由で言うわけないでしょ。俺が廉と一緒に住みたいから誘ったんだよ？
で、いつ引っ越してくる？』

いや、とりあえずみんな決断が早いな(笑)

『ありがと。俺は紫耀が休みの日ならいつでも。
あ、先に部屋片しに行こか？
家賃の話とかも、ちゃんとしときたいしな』

『じゃあ、今週末にしよっか？廉が住む部屋は、ある程度片付いてるから大丈夫だよ』

『ありがとう。じゃあ、今週末に。よろしくな』

紫耀との電話を切った後、久しぶりに同級生に連絡した。

優太と海人。２人も大事な友達で、引越しの手伝いをお願いしたら快くオッケーしてくれた。
優太の家はスポーツ店を経営してるから、大型トラックも所有してて、当日の運転も任しとけ！って言ってくれて。

帰ってきて良かった。心からそう思った。