君が救ってくれたから(しょうれん) (ページ17)

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ハプニングは恋の始まり？ページ17

あれ？

ふと思った。

部屋を出たはいいものの、鍵・・どうすんの？

ロックせずに帰るわけにもいかないし、かといって紫耀の鍵を持って帰るわけにもいかない。

タクシーで実家に帰るつもりだったけど、そんなわけで結局また中に入って、ソファで眠らせてもらうことにした。

『紫耀。ごめんけど、泊めてもらうな？』

寝室のドアをそっと開けて小さく呟いて、ささっとシャワーを浴びる。

どうしても風呂入らんと寝れへんのよね。

前にも泊めてもらったから、タオルの場所とか困ることはない。

俺がいつ来てもいいようにって、新品の下着類も買い置きしてくれてるのを思い出して、ありがたく使わせてもらう。

『ほんま、、ええ奴すぎるやろ(笑)』

こんなに優しい奴、モテモテやろな。

しかもえげつない男前で弁護士やし。

いや、その前にとっくに彼女おるに決まっとるわ！

そう思ったら、いつまでも紫耀に頼るのが申し訳なくなった。

明日、朝一で帰って、早く部屋を探そう。

そう決めて、リビングのソファーで眠りについた。