続・推しのマネージャーになりました(松村北斗) (ページ44)

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Life Time ページ44

事務所へ向かう車の中、ほっくんはチーフマネージャーに連絡をしていた。

【もうすぐ、彼女と一緒に行きます】と。

私を見たら、チーフを始め、皆さんはどう思うだろうか。

大事なタレントに何をしてくれたんだ！と怒鳴られるだろうか。

玄関を出るまでは大丈夫だって思ったはずなのに、結局考えれば考えるほどに、悪い想像ばかりが膨らむ私。

『A』

『っ、はい！』

『笑って。何も心配しないでいいからさ、ね？』

ほっくん。

私はあなたに、どれだけの幸せをもらっているのだろうか。

どこまでも優しいその笑顔は、私に微笑みをくれた。

『うん、可愛い』

『ふふ。ありがとう』

そうするうちに、久しぶりに着いた事務所。

懐かしいな、、。

堂々と前を歩く彼に、男らしさや力強さを感じながら、一歩後ろをついて行く。

『おはようございます。失礼します』

すでにチーフが会議室を用意してくれていたようで、私達は他の社員さん達に会うことなく、特別フロアへ。

『どうぞ。、、、、ん？、、、え？？』

私を見たチーフは、これでもかってくらい驚いた顔をしてる。

『お、、お久しぶりです。篠原です。在職中は大変お世話になりました』

深々と頭を下げた私に、チーフはまだポカンとしている。

『うん、やっぱり篠原さんだよね。久しぶり！って、いや、、え？ごめん、頭の整理が、、』

『驚かせてすみません。篠原さんが、俺の大切な恋人です。今日は交際と同棲の許可を頂きたく、うかがいました』

私達はまた、深々と頭を下げた。