続・推しのマネージャーになりました(松村北斗) (ページ4)

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決意4 ページ4

結局、お互いに惹かれ合う気持ちがある、とみなされ、チーフは退職願を受理してくれた。

最後の１ヶ月、私は怪我の療養という名目のもと、みんなの仕事に付き添うことは無しとなり、雑務と引き継ぎ作業に専念することに決まった。

その事を聞いたメンバーのみんなからは、心配するLINEや電話が沢山届いた。

私は、なんて幸せな人間なんだろうって、目の前が涙で滲む。

【大丈夫です！心配かけてすみません。怪我が治るまで、事務所でおとなしく仕事します】

退職する事は、ほっくんは勿論、メンバー全員に内密にしてもらったから、極めて明るく返信して、ほっくんにはもう一つ送信した。

【昨日は返信も返せなくてごめんなさい。
今週末、そっちに行ってもいいかな？】

最後の１ヶ月、ほっくんとの思い出を沢山作りたい。

彼を愛した記憶を、愛された記憶を忘れずにいたい。

【勿論！何なら今日でもいいけど？それより体調は？大丈夫なの？】

すぐに返ってきたLINEに、幸せが込み上げる。

・・ありがとう、ほっくん。

【大丈夫！それから今日はごめんなさい。溜め込んでた事務作業がなかなか終わらないの。
今週末だったら、ほっくんもオフだもんね。ゆっくりしたいな？】

【了解。無理するなよ？】

【ありがとう。ほっくんもお仕事無理しないでね】

スマホを切った後、相変わらずビッシリ埋まっている、彼らのスケジュールを見つめた。