2人だけのXmas3 ページ41
いきなり鳴り出したスマホが、私を現実へと引き戻した。
『あ、A？今、仕事全部終わったから。今どこいる？』
受話器越しに聞こえる声は、やっぱり少し疲れてる。
『お疲れ様！今、家で樹くん達見てたの。すっごくカッコ良かった！』
『マジ？すっげぇ嬉しいわ！とりあえず、急いで帰って来るからさ。２人でクリスマスしような？』
『えっ？！もう帰って大丈夫なの？』
『勿論じゃん！あ、ケーキとかある？無いなら買ってくるけど』
なんて嬉しい誤算なんだろう。
てっきり一緒にクリスマスなんて無理だって思ってたから、ケーキなんて買ってないし、パーティー的な料理も用意してなくて。
目の前に広がるのは、ご飯に野菜スープと、サラダ、ハンバーグ。
『ごめんね、クリスマス無理って思ったから、いつもみたいな料理しか作ってなくて、、。ケーキも無いんだけど、今からすぐ買いに行くから！』
『全然大丈夫だって。最高の料理だよ！
Aがクリスマスの事、なーんも話さないからさ、きっと我慢してくれてるんだろうな、って思ってたんだよね。
俺もスケジュールがどうなるか分からないから、何も言えてなくてごめんな？』
マネージャーさんの車の中なんだろう。
ワイワイと囃し立てる、皆の明るい声が聞こえる。
『ちょっ！お前らマジでうるさいから(笑)こっちは大事な話してんの！』
『ふふっ。良かった、みんな元気で』
『おん、全然元気だよ！ケーキは俺が買ってくるからさ、ちゃんと待ってろよ』
『うん、、ありがとうね』
通話ボタンを切った後、嬉しくて嬉しくて。
スマホを握りしめて、思わず飛び跳ねた。
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夢(プロフ) - じゅったんの女さん» ありがとうございます！最後まで楽しんで頂けるよう、妄想膨らませます(^^) (2020年11月5日 23時) (
レス) id: 8bf06d2a86 (このIDを非表示/違反報告)
じゅったんの女 - このお話良すぎ!!更新楽しみ！ (2020年11月5日 20時) (レス) id: c614ab050f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2020年11月3日 16時
