田中樹の嫉妬7 ページ36
ほとんど会話のないまま、車はマンションへと着いた。
『迎えに来てくれてありがとう、ほんとに』
『、、ん』
嫌われちゃったかな？って思ったら、涙がすぐにでも溢れてしまいそうで、必死に我慢した。
そのまま部屋に着いたと同時に、いきなり荒々しいキスをされて。
苦しくて、上手く息が出来ないくらい。
『んっ、、苦しいよ、、。樹くん』
涙目で訴えた私を見て、彼はすごく切なそうな顔をした。
『、、ごめん。アイツの匂い、すぐに消してきて』
『うん、、』
それ以上、何も言えなくて。
脱衣所で、脱いだ服をそっと嗅いでみた。
ほんの少し、後輩が付けていただろう、香水の香りがした。
私のバカ。
大好きな樹くんに、誰よりも大切にしてくれる樹くんに、あんな辛い顔をさせるなんて。
泣きながら、何度も何度も身体を洗った。
ーどれくらい洗ったんだろう。
洗っても洗っても、後輩の香りが消えない気がして、浴室から出ることが出来ずにいた。
『、、A？大丈夫？倒れてない？』
いきなり聞こえた、優しい樹くんの声。
『うっ、、うっ、、。ごめんなさい。消えないの。洗っても、洗っても、、』
『えっ？！』
驚いた声と同時に、樹くんが慌てて浴室に飛び込んできた。
出しっぱなしのシャワーにうたれながら、何度も身体を擦っている私を強く抱き寄せた。
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夢(プロフ) - じゅったんの女さん» ありがとうございます！最後まで楽しんで頂けるよう、妄想膨らませます(^^) (2020年11月5日 23時) (
レス) id: 8bf06d2a86 (このIDを非表示/違反報告)
じゅったんの女 - このお話良すぎ!!更新楽しみ！ (2020年11月5日 20時) (レス) id: c614ab050f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2020年11月3日 16時
