まさかの田中樹3 ページ3
あれから２週間。
派遣先の仕事にはまだまだ慣れないけど、それでも東京は刺激的で、仲良くなった同僚にあちこち連れて行ってもらったり、楽しく過ごしている。
結局、お隣さんにはまだ会えずじまいだけど、他の住民の方々と会う機会も少ないし、今ではもう気にしなくなっていた。
『じゃあ、また明日ね〜！お疲れ様でした』
『お疲れ様でした〜』
美味しいパンケーキのお店に連れて行ってもらって、ルンルンで帰宅した。
エレベーターを降りて、部屋に近付いたその時。
ーガチャ
初めて、隣のドアが開いて。
思わず足を止めた。
一体、どんな人が住んでいるのか？
時計を見れば、もう夜中の２０時を過ぎている。
夜の仕事の人？
怖い人だったらどうしたらいい？
あたふた悩む私の目に飛び込んだのは、深めの帽子を被った、かなり細身の男性だった。
シンプルな白いＴシャツにジーンズという、ラフな格好。
ホスト？、、ではなさそう。
『、、、あの』
『うわっ！ビックリした〜。こ、こんばんは』
悩んだ結果、思わず声を掛けた私に、その人は心底ビックリしたようだ。
『あっ、あの、いきなりすみませんっ！実は少し前から、隣に住んでいる者です。兄夫婦が、、徳田がお手紙を入れてたかと思うのですが、、』
そう言えば、少し考える仕草をした後、その人はさっと帽子を取って、笑顔で頭を下げてくれた。
『すみません、仕事柄、なかなか来客に出れなくて。手紙、確かに読みました。
えっと、田中と申します。よろしくお願いします！』
『こちらこそご挨拶が遅れてすみません。徳田と申します。よろしくお願いします』
挨拶しながら、私はその人の髪色から目が離せなかった。
鮮やかなピンク色。
ちょっとイカツイ見た目。
だけど丁寧な物腰と、【田中】と教えられた名字。
この人は、
今大人気のアイドル
田中樹くんだ。
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リんか(プロフ) - 楽しみに待ってます！！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 4696f3d3e9 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - リんかさん» コメントありがとうございます！続編を希望してくださるなんて、本当に嬉しいです。前向きに検討したいと思います！ (2020年9月10日 19時) (レス) id: 7b21f98cf4 (このIDを非表示/違反報告)
リんか(プロフ) - キュンキュンしすぎて一時間くらいで読み終えちゃいました！是非続編も描いて欲しいです！ (2020年9月10日 18時) (レス) id: 4696f3d3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2020年8月19日 18時
