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へ、なんて間抜けな声が出てしまうのは
仕方が無いことだと思う。


こんな状況に、こんな唐突な言葉に、

冷静に受け止められる人なんて

この世界に存在するのでしょうか。




剛くんは、本当に、本当にずるい。

この世で1番___




「答えを今出してなんて言わないからさ、」

「好きです」

「…え?」




今、言っていたら、断るって思ってた?


そんなの、あんまりだよ、剛くん。



私はとっくに、とっくのとうに、

あなたに恋してるんです。




「きっと、私の方がずっと好きです」

「……嘘だ」

「そっちこそ、無しにしたら怒る」




私だって、きっと頬は赤いだろうけど

剛くんの頬は赤く染まっていた。




「信じられない」

「それは私も」




赤くなった頬を隠すように、剛くんは
洗濯したばっかりのタオルで顔をおおった。


タオルの澄んだ青色がすごく綺麗で

剛くんのタオルだ、って意味もなく思った。


そのまま見ていると、
急にすっとタオルを取った剛くんと目が合う。




「言っとくけど、」

「……うん」

「俺の方が好きだから」




……あああ、もう!!

そんな照れるような事、急に言わないでよ!


今度は私が思いっきり照れてしまって
顔を隠したかったのに、
私にはタオルは無くて両手で隠すしかなかった。




「わ〜、照れてる、」

「もう、ほんとにずるい!」

「……A?」




突然剛くんの声で呼ばれたA、という
自分の名前に
また、へ、って、間抜けな声が出てしまって、
そのまま顔の前から両手が外れた。


いつの間にか、剛くんは私の目の前にいて、

その距離は、すごく近くて。


剛くん?って、右足が1歩後ろに後ずさったのに

剛くんの右手が私の後頭部を優しく持った。


その右手に力が加わって
ぐいっと少し強引に引き寄せられた。



「………ん」




唇に感じた、柔らかいものが、

剛くんの唇だ、と気づいたのは

そっと離れた数秒後で。


私の後頭部には、剛くんの右手が回ったままで
その距離は、まだまだ近い。



「これで、おあいこ」



そう言って笑った剛くんの笑顔は

今まで見た笑顔の中で1番の破壊力を帯びていて

私の心臓を思いっきり締め付ける。




「……っ!」

「我慢なんてもう、しないから」




きっと、ここへ来る度に、
今日のことを思い出してしまうんだなと思うと
ぜったい集中出来ないなと強く思った。





(__ずるくて、悔しいくらい大好きな人)





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Fs#9 if let her see you→←Fs#12 excuse



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Nag.(プロフ) - 初めまして!侑里さんのお話とても好きです(^^) リクエストしても大丈夫でしょうか?2つ程年下の色々と頑張っている彼女をとびっきり甘やかす森友哉選手のお話が読んでみたいです!よろしくお願いします。更新頑張ってください;-) (2018年10月11日 0時) (レス) id: b3fd0850c0 (このIDを非表示/違反報告)
侑里(プロフ) - てうさん» お待たせしました!沢山待っていただけたこと本当にありがとうございました!ちゃんとご期待に添えているでしょうか…(;_;)リクエストありがとうございました! (2018年3月18日 16時) (レス) id: cdcec705d5 (このIDを非表示/違反報告)
てう(プロフ) - 侑里さん» 大丈夫ですよ(^O^)!ありがとうございます!待ってますね! (2018年3月12日 0時) (レス) id: 769fd7b6f0 (このIDを非表示/違反報告)
侑里(プロフ) - mmiyu0229さん» 返信、本当に遅くなってしまってごめんなさい(;_;)案は浮かんでいるので文にできたらすぐにあげますね! (2018年3月11日 15時) (レス) id: cdcec705d5 (このIDを非表示/違反報告)
mmiyu0229(プロフ) - こんにちは。金子侑司さんのお話とても好きです!リクエストと言ってはアレですが、今度は金子侑司さんのほうが何かお揃いにするお話が読みたいです!(^^)詳しくなくてすみません。更新楽しみにしています!♪ (2018年1月1日 3時) (レス) id: 769fd7b6f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:侑里 | 作成日時:2017年9月27日 15時

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