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＊ ページ9
まだ小さな彼女の命を救えたことへの安堵と
まだ未来ある女の子の命を無責任に放り出した奴への怒りが燻っていた。
「失礼します。翔太、お待たせ。この子は俺らが引き継ぐから、ひかるたちも今日は帰って休みな。」
ノックの音と共に入ってきた涼太と目黒。涼太の声で時計を見るともうとっくに退勤時間を過ぎていた。
でも…
「翔太。俺と目黒がいる。大丈夫。」
「阿部ちゃんも。涼太と蓮に任せよう？この子のこと助けてあげるためにもまずは阿部ちゃんがちゃんと休まないと。」
なかなか動こうとしない俺と阿部の心を読んでいるのかって思うくらい欲しい言葉をくれる涼太と佐久間。
涼太の後ろでは目黒が優しく微笑んでるしひかるは何も言わずに俺の背中を叩く。
こんなのずるいだろ…
「引き継ぎカンファする。」
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作者名：Yurinoya | 作成日時：2023年6月24日 23時
