いつも、ありがとう。 (ページ4)

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「っ、!?、あっぶねぇ、阿部！！」

倒れかけた女の子の体をまたまた間一髪ひかるが支える。

「わかってる！僕の声聞こえるかな？聞こえたら手ギュッてしてねー！聞こえるー？わかるー？」

焦ったけど、ここで俺らが慌てたらダメだ。冷静に、女の子の状態をみる。

「意識レベルが悪い。呼吸、脈拍異常なし。頭は打ったりしてないよね？」

「うん。ギリギリで俺が下に入れた。救急車呼ぶか？」

「いや、この距離なら俺たちが運んだ方が早い。ひかるこの子運べる？たしか今日は救急に佐久間いるし翔太もまだ病院いたはず。」

「運ぶのは余裕だけど、大丈夫？吐血してるのに動かしちゃって平気なの？」

「今軽く診察したかんじ、今なら大丈夫。また吐血したらちょっと危険だけど、頭は打ってないみたいだし。でもできるだけ振動を与えないように急げる？」

なかなか無茶なお願いしをているのは百も承知だけど、ひかるならそれができると思うから。

「もちろん。じゃあ阿部は佐久間達に」

ほらね。さすがは頼れる兄貴

「うん。とりあえず救急に。翔太の手が空いてたらコンサル頼む。」