いつも、ありがとう。 (ページ25)

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＊阿部side ページ25

昨日の夜ふっかから同期6人のLINEにメッセージ。

ふっか今日救急に来た名無しの女の子、女性が苦手みたいだから多分俺らが担当することになる。
また全員そろう時に詳しく話すからカルテに目通しておいて

ということで出勤して早速カルテをチェック。

…ゆきちゃん、か。舘様やっぱり最高です笑

「あべちゃーん」

「ふっかおはよう。夜勤明け？」

「そー！ゆきちゃんに阿部ちゃん紹介したくて。もう俺にはだいぶ慣れてくれたと思うからさ」

ドヤ顔してるふっかは置いて行きたくなるけど知らない奴が急にきたらあの子を怖がらせてしまうかもしれないから

とりあえず無視して歩き出す笑

「あーべー！無視すんなよォ！わら」

「はいはい。で、昨日の夜はゆきちゃん大丈夫だったの？」

「うん、点滴で薬落としたから睡眠はちゃんと取れてるはず。ただ、女性が苦手っていうのもどこまでダメかとかはまだ分からない。

視界に入るだけでもダメなのか、近づくのがダメなのか…

それだけでも早めに知れたらいいなって思ってる。」

小児科医をしていて身体や心が傷ついてしまった子を何人も見てきた。

でも幸せなことに故意に傷つけられた子を診るのは初めての経験。

「体のことは任せて。俺がちゃんと責任もって診るから。」

「さっすが阿部ちゃん。頼りになるよ」

その後も今後のことを話しながらゆきちゃんの病室へ。

「ゆきちゃん〜。ふっか先生来たよー」