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「おいふっか、俺は?笑」
あ、わら
「ゆきちゃん、この先生は櫻井翔先生。しょー先生って呼んでね。」
「お前忘れんじゃねぇよ。笑ゆきちゃん、櫻井翔です。よろしくね。
…でね、ゆきちゃん。先生から一個提案があるの。ゆきちゃんの身体は今休みたいよーってサインを出してくれてるの。
だから今日の夜はゆっくり休めるようにすこーしだけお薬の力借りてみない?」
「いたぃ、?」
「ううん、痛くないよ。今ゆきちゃんの体調良くするために繋いでるこれを点滴って言うんだけど、ここからお薬入れてあげられるの。」
「、いたくないなら、ちょっとだけ……」
「うん、痛くしないし、お薬もちょっとだけにしようね。ありがとう、ちゃんと教えてくれて。」
俺も櫻井先生もまさかゆきちゃんから意思表示されるなんて思ってもいなかったから驚いた反面とても嬉しかった。
「じゃあ今から看護師さんに持ってきてもらうからそれまでふっか先生としょー先生とお話しよーよ!」
「深澤ーあんま無理させるなよー笑」
「わぁかってますよ!わら
ね、ゆきちゃん。明日さ、今日ゆきちゃんが眠ってる間にゆきちゃんの身体助けてくれた先生に来てもらってもいーい?みんなゆきちゃんに会いたいんだって!」
すこし考えるように俯いたゆきちゃんだけど、また小さく頷いてくれた。
ここまで話が通じるならすこし真面目なお話もしちゃおうかな。
「ゆきちゃん。おてて触ってもいい?」
またまた頷いたのを確認してゆきちゃんの小さな手を両手でそっと包む。
「ここにいる人はみんな、ゆきちゃんの身体と心を元気にしたい人達なの。急に連れてこられてこんなこと言われても訳わかんないよね。ごめんね。
でも一つだけ覚えておいて?ここの人達はみーんな、ゆきちゃんが大切。
だから嫌なこと、怖いこと、隠したり我慢したりしないでいいの。
全部先生たちに教えて?好きなことも嬉しかったことも、楽しいなって思ったことも、先生たちゆきちゃんとたくさんお話したいからいっぱい教えてほしい。
…んふふ、ちょっと難しかったね。またゆっくりお話するからね。」
キョトン顔のゆきちゃんかわいいわら
コンコン「失礼します、櫻井先生お薬持ってきました。」
「おお、ありがとう。もらうよ」
「お願いします。あと、ハルトくんのお薬なんですけど…」
「…ゆきちゃん、?」
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作者名:Yurinoya | 作成日時:2023年6月24日 23時