いつも、ありがとう。 (ページ3)

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「ご迷惑をおかけしてしまってごめんなさい、助けてくれてありがとうございました。では、」

「あ、立つの待って、!」

女の子は差し出した手を借りずに立ちあがろうとした。でも先さっき突き飛ばされた時に左足変な捻り方してるように見えたんだよね…

「いっ、」

案の定女の子は痛みと驚きでバランス崩して倒れかけた。

「あっぶね…大丈夫？一回座ろう。」

間一髪照が女の子を支えて座らせる。

「とりあえず病院行こう。多分捻挫だけどちゃんと診ておきたい。」

ひかるの言う通りだ。近くで見ると顔色の悪さもよく分かる。絡まれた怖さもあっただろうけど、小さい子の相手をよくしているからか何となく体調悪いのを隠してそうな気がするんだよね。

「大丈夫、です。」

「僕達医者なんだ。僕は専門外だけどひかるは整形外科医だから安心してほしい。さっきから顔色もあんまり良くないし、お願い。足の怪我だけでも診させて。」

「おかね、持ってないから。、診てもらってもお金払えないので、大丈夫です。」

「お金のこととかは後からどうとでもできる。心配しなくていいよ。大丈夫。」

「でも、やっぱりそこまで迷惑かける訳にはいかないです。助けてくれてありがとうございました。」

「あっ、待って！」

今度こそひかるの支えを振り切って歩きだそうとした女の子は

「ゴホッ、」

咳をして

「ぅっ…」

血を吐いた。