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「じゃあ次は俺から足首とこの子の運動機能について話すね。

左足首は軽度の捻挫。骨とかには特に異常はなかった。

軽度とはいえ体の運動機能がどの程度かわからないしリハビリも兼ねて色々チェックしていこうとおもってる。

それまでは出来る限り車椅子移動で。無理して自力で動かさないように注意してみてほしい。」

照も必要なことを端的に説明しているが、強面な見た目とは裏腹に小さい子が好きな彼のその表情はとても苦しげだ。

「最後に俺からね。さっき翔太からもあったように13歳と仮定するとこの子は結構小柄だと思う。

身長はそこまで問題ないんだけど、体重は気を付けていきたい数値かな。

警察には身元の確認を急いでもらってる。

ただ、ここまで情報が少ないと時間がかかりそうって。

この子から話聞けるのが一番良いんだけど…

きっと何かしら辛い思いや嫌な思いをしてきてると思う。

何かがきっかけでフラッシュバックしてパニックになったり、暴れちゃって自分を傷つけちゃったりする可能性も十分ある。

だからふっかにもこの子についてもらおうと思って相談した。怪我をさせないためにも、本当はやりたくないけど、一度目が覚めるまでは抑制帯をしようってことになったから、分かっててほしい。

佐久間、ごめんだけど用意してもらってもいい？」

「うん、持ってくるね。この子守るためだから、阿部ちゃんは何も悪くないよ」

苦しそうな阿部を見て躊躇わずに言葉をかけてあげられる佐久間はやっぱり看護師に向いてると思う。