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「え、のんちゃんまだハタチなの?!」
「よお言われんねんけど」
「そんな俺、老けてるかなぁ」
すっかり打ち解けてしまった。
のんちゃんはとにかく気が効く。お皿が空けば「適当に頼むで」とパパッと頼んでしまうし、
飲み物減ってきたなぁと思ってたらいつの間にか頼んであるグラスが運ばれてくる。
これは、モテる。
「ふふ。違う違う、大人っぽいってこと」
「そー?ありがとう」
酔いが少し回ってきたのんちゃんの目尻はふにゃ、と下がっていて、ちょっとかわいい。
「望、あんま飲まんときや。明日も仕事やろ」
隣でレモンサワーを傾ける幼馴染ときっと同じお仕事をしてるのんちゃん。
まあ、これだけ顔がよければ。ね。
そうじゃないかとは思ってた
「ん〜?分かっとるけどさぁ」
「嬉しい、やん」
「やっと、会えてんもん。Aちゃん」
完全に出来上がってるのんちゃん。流星が前から話してたのかすごく、嬉しそうな顔でそう言った。
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私は、まだ、気づかない。
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作者名:ゆき | 作成日時:2017年3月26日 10時