【twst】今宵、悪役たちと。Ⅱ【mfmf】 (ページ15)

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やっぱり。

そこには、あの時の私と同じ格好をしたマフユがいた。

そして、そらるさんと、すとぷり、さらにはエーデュースも。

みんなもうボロボロで、なんとかそらるさんは持ちこたえていた。

「A！お前ずいぶん遅かったな。
...くっ！」

「詰めが甘いですよそらるさん！！
そんなんだからハーツラビュルでもやってけなかったんじゃないですかぁ？」

「っるせぇな。
エペル、A、頼む。」

「僕、嫌です。」

はぁ？

「エペル、なにいってんの。」

「Aサンを苦しめた相手を助ける理由がない。」

なんだよ、それ。

「もういい、エペルには失望した。
そらるさん、私いきます。」

「すまん、頼んだ。」

「あははっ！無駄だよ～？
お姉ちゃん、今の僕、とっても強いの！」

「うん、そうみたいだね。
だからといって、助けられないとは限らないじゃん？」

「ふふっ。何それ！
いいよ。やれるもんならやってみな！」

やっぱり、結構辛い。

弟、としてだけじゃなく、

男の子、として好きだから、うまく出来ない。

「お姉ちゃんも結局そんなもんか～。
まあいいよ。こっちとしては都合いいしね。」

「んじゃ、これで終わりにしちゃおっか。」

そんなの、ダメに決まってる。

寮長もみんな来てくれて、

それなのに、元寮長で、この子の姉の私が、

「諦めたらそこで終わり。」

試してみよう。あの時エペルがしてくれたこと。

「マフユ、安心して。
なにも、辛くないようにしてあげる。」